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プロフェッショナル 2歳児の遊戯

これまで、僕と幸枝さんによる最興遊び研究所は、つむぎを喜ばせる様々な遊びを開発してきた。

「おなかでてるよーごっこ」「they sayごっこ」「おぉさぁなぁいでぇーごっこ」「だでぃすべりだい」・・・。その功績は枚挙にいとまない。

そして、ついに、一つの到達点とも呼べるアトラクションが完成した。

トゥーン

「あの遊びは私が考案しました」

幸枝研究員は振り返る。

「発案の時点で、これは最興の遊びになるとわかっていました。ただ、私の体力ではその負担に耐えられるか・・・。自信がなかったのです」

二人の、出会い

腰に爆弾を抱える幸枝研究員の前にあらわれた、身の丈6尺に迫る巨人、たくみ研究員。

トゥーン

「僕の体力であれば、十分に実現可能でした」

そして生まれた、遊戯。

「シリキ・ウトゥンドゥ(だでぃ・オブ・テラー)」

こども園から帰り、夕食も終え、ベッドの上で遊び始めるつむぎとたくみ研究員。ふと、たくみ研究員がつむぎの脇をがっしりとホールド。

ガタン、ガタン、ガタンガタン

高く掲げられるつむぎ。その表情にはこれから始まることへの期待と不安が混在する。高度と感情が頂点に達する。

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「しりきぃー、うとぅんどぅー」

たくみ研究員の雄叫びとともに、ベッドの上にフリーフォール。

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今までに無い感覚に歓喜するつむぎ。そこからエンドレスで「もう一回」が始まる。北海道からは、簡単には遊びに行けない夢の国が美幌に誕生した瞬間だ。

何度も何度も繰り返す、待ち時間無しで楽しめる、だでぃ・オブ・テラー。次第にたくみ研究員の顔にも疲れが見え始める。

「次が最後ね」
「うん、わかった」
「しりきぃー、うとぅんどぅー」
「もういっかぁい」
「えー、最後って言ったじゃん」
「もういっかぁい、さいごぉ」
「わかった、わかった、しりきぃー、うとぅんどぅ」

以下、この繰り返しが続く。

途中、小さいシリキ・ウトゥンドゥという派生系のアトラクションも生み出されつつ、今日も平和に夜が更けていくのでした。

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