ブロッコリー品種「SK9-099」を試してみて 〜「おはよう」との違い〜
今年から試しているブロッコリー「SK9-099」、昨年からメインで使っている「おはよう」と一緒に育て、数ステージ分収穫し、ぼくなりの感触が掴めてきた。今後も忘れないように記録しておこうと思う。
比較ポイントは「生育の速さ」、「生育の揃い」、「見た目」、「収穫のしやすさ」、「病気」の5つだ。
生育の速さ: SK9−099の方が明らかに早い
種の説明的にはSK9-099が播種後85日前後で収穫、おはようが95日前後で収穫となっている。実際に育ててみると、確かに明らかにSK9−099の生育が早い。さいこうファームでは1週間毎にステージをずらして栽培しているが、SK9-099はおはようの収穫が最盛期になる前に次のステージの収穫が始まるくらいの印象だ。生育が早いからといって、ブロッコリーがボワボワになったりスカスカになったりしないのがすごい。
生育の揃い: SK9-099は生育のばらつきが少なく、収穫可能になると一気に収穫できる
ブロッコリーというものは、どうしても生育が揃わず、同じ畑に何度も何度も入ってちょうどいいサイズを収穫するもの。と昨年までは思っていた。しかし、SK9-099はかなり揃って成長している印象を受ける。一度採れ始めるサイズになると、その周辺はほとんど同様に収穫可能なサイズになっている。これは、何度もブロッコリーを探して歩く必要が減り、収穫の作業時間を短くするのにつながると思う。
見た目: おはようの方が、明るい緑色できれいに見える
おはようはアントシアンフリーの種、SK9-099はアントシアニンが蓄積する種。そのため、全体的にSK9-099は房が少し暗めの色になる。そのため、ぱっと見は、明るい緑色のおはようの方美味しそうに見える。ただ、栄養的にはアントシアニンが含まれてる方がお勧めですという意見もあるっぽい。
収穫のしやすさ: SK9−099は茎が硬い、ただし切る場所による
冬に開催されたブロッコリーセミナーで「SK9-099は茎が硬く短いため、他の品種と比べて収穫に苦労することがある」と言われていた。実際に収穫してみると、根本の方の茎は確かに明らかに硬い。包丁が曲がるのではないか?と思うくらいに硬い。ただ、その場所からほんの僅か上にずらして切ってみると、さっきの硬さは何だった?というくらいすっと切れる。また、茎の短さについてはおはようと比べてそれほど変わらないような気がしている。
病気: おはようでべと病が見え始めている
ここ最近、オホーツクでは雨と曇りが続き、天気が悪い。こうなってくると心配なのが病気だ。実際に、ここ2,3日で房の周囲にベト病の病斑のようなものが見られるようになってきている。いま病斑が見られているのはおそらくすべておはようだ。なぜならSK9-099は早々に収穫を終えている。生育の速さは、病害虫のリスク低減につながっているのかもしれない。SK9-099は病気から、サササッと逃げ切った印象が強い。
まとめ: 来年はSK9-099を増やそうかな
まだまだブロッコリー収穫は始まったばかりだが、SK9-099はかなりいいのではないかと感じている。特にいいと思う点は生育の揃いと生育の速さだ。生育の揃いは、収穫に入るコストを減らしてくれる。生育の速さは、病害虫から逃げ切れる可能性を高めているように感じている。収穫直前の10日間の差はかなり大きい。10日余分に畑にあると、病気にかかるリスクも上がる気がする。
今年はお試しで、少量してかSK9-099を作っていなかったが、来年はメインにしようかなと考えている。
その後、ブロッコリーの病気と農薬の使い方についても調べてみました!
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