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出荷できないと言われた翌日

就農予定地の畑で作っていたレタスたち。そのうちの1ヶ月分はすべて出荷できない。という衝撃的な宣告を受けた翌日。

まずは地元の農業改良普及センターに相談してみることにした。すぐに見に来てくれることになった普及員さん。即対応してくれるのがありがたい。

畑の様子を見てもらう。乾燥がひどいことは原因の一つかもしれないが、やはりはっきりとしたことはわからない。とりあえず土壌のpHとECを測ってもらうことになった。もともとかなり強い酸性土壌だったこの畑は、炭カル、苦土生石灰の散布でどのくらい変わったのだろう?結果は来週には分かるらしい。

はっきりしたことは分からなかったが、困っていることを普及センターの方にも共有できただけでもよかった。

次は、先輩農家さんの畑を見に行く。同じ様に雨がふらない中で苦労しているとは聞いていたけれど、うちの畑のレタスとどのくらい違うのか?

畑について驚いた。まずぱっとみでサイズがぜんぜん違う・・・。レタスってやっぱりこれくらい大きくなるものなのね・・・。さらにチップバーンの入り方。こちらでもある程度入っているものの、ぼくらのところとは大違いだ。

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やはり土壌の問題なのだろうか。

先輩の話を聞くと、定植直後はスプレーヤーで頻繁に水を上げているらしい。ある程度しっかり活着すれば、乾いていてもそれなりに大きくなっていくとのこと。つぎの定植の後はじょうろで水やりしてみようかなぁ。

もうちょっと疲れてしまったぼくら。気分転換に北見にご飯を食べに行く。始めて入った「魚べい」かなり安い回転寿司だけれど、味は悪くない。

帰りがけ、北見と美幌をつなぐ道にあるもう一軒の先輩農家さんの家もよらせてもらう。ここでもやっぱりレタスがでかい。そして、ちゃんと美味しそう。普段比較的楽天的なその農家さんも、正直ぼくらの畑の状況をみて驚いてしまったそうだ。

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先輩の家のレタスをみると、我が家のレタスは直近1ヶ月分どころか、これまで植えてきたものすべてが出荷できないかもしれない・・・。

うーん、どうしたものか・・・。レタスの定期出荷を農業の柱の一つに考えていただけに、けっこうショックだ。

家に帰り、なんだかぼんやりしながら、レタスの障害についてにインターネットで調べてみる。チップバーンはやはり石灰欠乏で出るようだ。よくある原因は乾燥によりレタスが石灰を吸えないことにあるらしい。確かに、ここのところ全く雨がふらない美幌では石灰がうまく吸えていないのだろう。でもだとしたらあの極端なサイズの違いはどこに原因が・・・。定植後の活着がそんなに良くなかったのだろうか・・・。

調べている内に、ネット上で推奨されている定植時の苗の大きさは僕らが植えているときよりだいぶ小さいことに築く。次回はいつもよりだいぶ若い苗を植えてみるか。

そんなこんなで、未だに暗雲が立ち込めている。毎日憎らしいくらいスカッとした青空の下、なんだか晴れない心持ちだ。

とりあえず、定植時に使う苗をかなり若いものにして定植後しばらく水やりをすることで違いが出るか試してみよう。

そもそもの部分を考え直すことも覚悟しておく必要があるかもしれない。ドリップ灌漑でもやってみようかなぁ。

夜ご飯はつむぎのこども園のクラスメートのお家でBBQ。子どもたちが楽しそうにしているのを眺めながら、美味しいお肉に、美味しいビール。本当にいいタイミングでBBQに誘えてもらえたなぁ。


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吉田拓実|さいこうファーム OKHOTSK BIHORO
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