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野球好きの人事担当が注目する、オリックスの"チーム改革"〜最下位からリーグ3連覇、その組織づくりから学びたいこと〜
こんにちは、株式会社インゲージで人事・採用担当をしている吉田です。
今日は、私の大好きなプロ野球の話から、組織づくりについて考えてみたいと思います。
私はオリックスバファローズファンなのですが、2024年のシーズンは非常に残念な結果でした・・。2024年の現地観戦戦績は18戦7勝11敗、勝率.389でした。
2025年は岸田 新監督の下、復活を期待しています。
そう!あの頃のように・・。
暗黒期から輝きへ:奇跡の様な変革
2019年、2020年。オリックス・バファローズは2年連続でリーグ最下位でした。当時のチームの空気は、本当に重たいものでした。
シーズンの早い段階から「今年もダメか」という諦めムードが漂い、選手たちにも負け癖がついているように見えました。暗黒期とも言えるこの時期、チームには根本的な改革が必要でした。
それが、わずか1年後。2021年からの3年間で、パ・リーグ3連覇という偉業を成し遂げることになるとは、誰が想像できたでしょうか。
人事担当として組織づくりに関わる私には、このオリックスの改革が示唆に富んでいるように感じます。
チーム改革の核心に迫る
では、オリックスはどのように組織を変えていったのでしょうか?
1. データを活用した戦略的アプローチ
オリックスは、データ分析を積極的に活用したチーム作りを行っています。選手一人ひとりのパフォーマンスを科学的に分析し、個々の特性に合わせた育成や起用を実践。効果的な打順構成など、数字に裏付けられた戦略が成果を上げています。
これって、企業の人材育成にも通じるものがありますよね。社員の強みを数値化・可視化し、個々の特性に合わせた育成プランを立てる。そんなアプローチの大切さを教えてくれています。
2. 信頼関係を築くリーダーシップ
中嶋聡 元監督のリーダーシップスタイルは、とても興味深いものです。
長々とした説教はせず、短い言葉で選手の背中を押す。「打席に立ったら全力で一塁まで走る」という約束を交わし、基本的な部分から意識改革を行いました。
そして何より特徴的なのが、ポジティブなコミュニケーション。選手との対話を大切にし、良いプレーは積極的に褒め、失敗も前向きな視点でフォロー。この姿勢が、選手たちの自信につながっていきました。
組織づくりの観点から見ると、このアプローチは「心理的安全性」の確保につながっています。心理的安全性とは、チームのメンバーが安心して意見を言えたり、失敗を恐れずにチャレンジできたりする環境のこと。中嶋監督は、まさにこの環境作りを実践していたと言えます。
私たちの職場づくりでも、この「心理的安全性」は重要なポイントになります。上司と部下が率直に意見を交わせる環境、新しいことにチャレンジできる文化。そんな職場を作っていきたいですね!
3. 若手の育成と我慢
若手の育成という点で、特に印象的な選手が2人います。
宮城大弥投手は、2021年に13勝を挙げ、防御率2.51でパ・リーグ2位という素晴らしい成績を残しました。適切なタイミングでチャンスを与え、失敗しても継続的にサポートする。その姿勢が、若手投手の成長を後押ししました。
もう一人、紅林弘太郎選手の例も興味深いものです。一時期は守備でのエラーが目立ち、出場機会を与え続けることへの不安の声もありました。しかし、チームは彼を信じて起用し続けました。その結果、今や不動のレギュラーとして活躍。若手選手を育てる上で大切な「我慢」の価値を教えてくれた事例です。
新入社員の育成でも同じことが言えそうです。最初から完璧を求めるのではなく、時には失敗も許容しながら、継続的な成長を支援する。適度な裁量と責任を与えつつ、しっかりとサポートする体制。そのバランスの取り方を、私たちも学んでいく必要がありそうです。
4. 前向きな組織文化の醸成
中嶋 元監督は「野球を楽しむ」ことの大切さも説いています。勝敗にこだわりすぎず、プレーする喜びを思い出させる。この姿勢が、選手たちの心理的な重圧を軽減し、のびのびとしたプレーを引き出しているように見えます。
一方で、適度な「競争意識」も大切にしています。状態の良い選手を積極的に起用し、チーム全体の活性化を図る。この「楽しさ」と「競争」のバランスが、強いチームを作り上げる要因となっています。
これから目指したい組織づくり
オリックスの改革から、私たちが学べることは沢山ありそうです。
データに基づく客観的な評価と育成
心理的安全性の高い組織づくり
若手への機会提供と適切な我慢
前向きな組織文化の醸成
ただし、大切なのは「変革には時間がかかる」ということ。オリックスも一朝一夕に強くなったわけではありません。心理的安全性の高い組織文化も、日々の小さな積み重ねから生まれてきたはずです。
私たち人事部門も、焦らず着実に。でも、明確なビジョンを持って、よりよい組織づくりを進めていきたいと思います。
野球の世界から学べることって、案外たくさんありますね。
また新しい気づきがあれば、みなさんにお伝えしていきたいと思います。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
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