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「伝え方の本質」とは?Part5〜実践!成功曲線を描こう!⑾

※「実践!成功曲線を描こう!」シリーズは、石原明著「『成功曲線』を描こう。夢をかなえる仕事のヒント(以下、成功曲線本)」を引用しつつ、その実践例としてのいちごる自身の経験や本と共に考えたことを紹介するものです。自分の好きなことを副業で始めてみたい!という人をはじめ、一人でも多くの方に参考になれば幸いです。

※実践!成功曲線を描こうシリーズ~マガジンへのリンク~
以下のリンクに、関連記事を順番にまとめています。
https://note.com/yoshi_1golf/m/madb021ee1485

※以下、「いちゴル(いちごる)」は一人称として使っております。


「実践!成功曲線を描こう!」シリーズ11回目。


気が付いたら、このシリーズも10回を超えている。


一冊の本を僕なりにかみ砕いて紹介してきたが、実質的には今回が「実践!」的意味合いの内容は最後になりそう。

今回は、前回の続き、第1章の最後にある「人を導く黄金律1」のいちゴル的補足である。

前回は、「思考の方向性とは?」に関連して、留意点を2つほど補足した。
(「伝え方の本質」とは?Part4☞LINK

今回は3つ目の留意点として「人の心は見えない」という思わぬ罠について、いちゴル受講生とのエピソードをもとに紹介したい。

1.「人の心は見えない」という思わぬ罠(留意点❸)

思考の方向性についての3つ目の補足は、「人の心は見えない」ということ。

「なんだ?当たり前やないかい。」

と思われるかもしれないけれど、これは僕としてはコーチングにおいて最上級に難易度が高いものと思っていて、もはや完ぺきにはコントロールできないからこそ、せめて頭の片隅に置いておきたい、という留意点である。

このことを、僕自身のゴルフレッスンのとある女性の受講生とのエピソードで紹介したい。

2.ゴルフ未経験者のMさん

Mさんは、ゴルフ未経験だったけれど、職場関係でゴルフをすることになりそうだから、ということで、別の受講生の紹介でレッスンに来てくれることになった。

その方は、最初の3回ほどのレッスンは順調に進んでいたのだけれど、4回目か5回目(もしくはその両方)だったか、少し足踏みした感じがあった。

僕としては、「スイングの本質」に照らしてレッスンをしているので、その観点からはナイススイングだったし、前回記載した通り、「短期間での成果」にとらわれないようにしているので、「まぁこんなものかな?」という感じでやり過ごしていたし、事実その後の6回目以降はまた問題なくレッスンが進捗していったので、事なきを得た感じであった。

※ 「足踏み」というのは、良い動きは出来てるけれど、ナイスショットに繋がらない(ナイスショットの再現性が低い)、という状態。

ただ、僕としてはやや不可解な感のあった足踏み事件は、こんな形で原因が明らかになった。

あるレッスン後、近く予定されているMさんとのラウンドレッスンが、Mさんとしては初めてのラウンドということで、

「道具、備品や、ウェアなどの恰好の準備、大丈夫そうですか?」

「ゴルフショップにも行ったことないので、ちょっと心配です」

ということで、そのまま一緒に買い物することに。

(いちゴルレッスン、買い物まで付き合うとはどんだけ守備範囲広いねん…て感じですがケースバイケースで対応してます^^)

普段のレッスンの時は当たり前だけど、こちらの伝えたいことを一生懸命伝えているので、あまりMさんの素性を知らなかったのだけれど、そういうわけで買い物にいく道中にいろいろと世間話をする機会を得た。

その一連のやり取りの中で、

いちごる「仕事は忙しいですか?」

という会話の流れから、

Mさん「忙しいときは、忙しいですね」って。

・・・・・・。

するとおもむろに、

Mさん「以前のレッスンであまりうまく打てなかったときあったじゃないですか?あの日も仕事が忙しくて、仕事上手くいかなかった日で。そのあとのレッスンも、なんだか上手く打てなくて。仕事も上手くいかなかったし、ゴルフも上手くいかなくて。なんだか先生に迷惑をかけてしまって、申し訳ないなって、思いました。」

と。

いちごる「・・・。そんなことあったんですかぁーーー!」

って。

もしかしたら、これを聞いた人には、「それは関係ない」といわれるかもしれないけれど、僕はこの一件は「思考の方向性」に関連していると思っている。

「あぁ、仕事(プライベート)もダメだ、ゴルフもダメだ」

って思いながらゴルフをしてしまうと、本当にうまくいかなくなると思っている。(そんな気がしませんか?)

どれだけこちらが「ナイスショットよりも、ナイススイングを心がけましょうね!楽しんでやりましょうね!」といったところで、受講生の心の中はモヤモヤ…。

Mさんの足踏みは、その心の乱れに、僕自身が寄り添えていない部分があったのだと思っている。

これは、しかし、簡単には対処できない。

「今日はいいことありましたか?仕事は順調でしたか?」

なんて、ド直球で質問できる内容でもないし、ゴルフ以外の領域に、そうやすやすと踏み込むことも出来ない。(お節介がすぎる!)

だから、こちらが出来ることは、観察し、想像するだけ。

表情はいつも通りかな?声のトーンはどうかな?

つまるところ、本人の心の中は分からないわけだけれど、「今日は伝わりにくいな」って感じたら、

新しいこと(=上手くいかないかもしれないこと)はやらずに、今まで出来ていた中でも得意そうだった練習に取り組んだりする。

見えない心に思いを馳せながら。

3.コーチング≒心の動きを読む仕事~成功曲線本からの学び

伝え方の本質のPart3〜5は、思考の方向性についての紹介と、いちゴル的実践例であった。

これを言い換えるのであれば、コーチング(人を導くこと)とは「相手の心の動きを読む仕事」ともいえるのではないだろうか。

学びたい/成長したいというときに、人は前向きであれば、その一歩先を行く人から多くを吸収できるはず。

けれど、一定のノウハウ(仕事、料理、楽器、スポーツなど)を身につける場合は、一朝一夕にはいかないものだから、上手くいって、成果が目に見える場合もあれば、そうでないときもある。

だから、学ぶ側は「やっぱり私には無理かも」という不安と隣り合わせだし、自信が揺らぐことが度々あるのだと思う。

けれど、教える側は、その心に寄り添い、一定期間の二人三脚を経て、学ぶ側がその「心の整え方」を習得した時、「これから先は、私一人でも大丈夫!」となってもらえるはず。あとは自分の足で、行きたいところまで行けると思う。

それこそが、学ぶ側が成功(や成長)を確信するとき。

「伝え方の本質」とは?Part2の「おわりに」でも紹介した通り、石原氏は言う。

「人を成功に導く」というのは、ある一定期間、その人と向き合って一緒になって学んでいくことです。

成功曲線を描こう。夢をかなえる仕事のヒント(石原明)-p28

そう。

人に伝えたいことを伝えるのは、簡単ではない。

正しいことだけ言っていればいいわけでもない。

何かを教えるということは、人と人の心のコミュニケーションであり、「その人とともに学ぶ」ということだと思う。

これからも、少しでも多くの方に、成功(や成長)を確信して、「ゴルフ」というスポーツを通じて豊かな人生を歩んでほしいと思っているし、そのために受講生と一緒に学んでいきたいと思う。

さてさて、実質的な「実践!成功曲線を描こう!」シリーズは以上のとおりである。

次回は、この本を知るきっかけともなったある人との出会いと、成功曲線本の全体に対しての所感を書いて、成功曲線本シリーズを終えたい。

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