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#24 【読書記録】コーチングのすべて その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで

コーチングの成り立ちや理論、効果など、全体観を掴むことができる本になります。ケーススタディがあるので、各理論について理解が深まりやすいと思いました。著者であるオコナー氏、アンドレア氏夫妻は15年以上コーチングを提供し、ICC(国際コーチング連盟)の共同設立者です。コーチングの品質に関してもトップクラスの評価を様々なコーチング機関から受けています。

コーチングと一口に言っても様々な理論があることを知りました。インナーゲーム、NLPコーチング、ポジティブ心理学コーチング、インテグレーテッド・モデルなどなど、色々理論がありました。正直、理解するのが難しかったです笑。全体観を掴めたことで、私が今学んでいる理論をまた別の観点から見ることができたので、非常に面白く読み進めることができました。自身の学びがさらに深まりました。 

人は見たいものだけを見ているということ。私が学んでいるコーチングの授業でも出てきました。最近この認知する世界に興味が湧いてきました。量子物理学の世界においても観察者の観察という行為の中で、可能性を1つに収束させるというものがあります。見たいものを見ようとしているときには、論理的思考と関係のある脳の部分(背外側前頭全皮質、むず)は、関与していません。つまり、見たいものを見ようと論理的ではない理由を付けて、感情的になんとか正しいものとして見ているということです。え、おもろーー。

最初のコーチングモデルの1つであるインナーゲームというものがあります。その中に出てくる、セルフ1とセルフ2の話が面白いですし、今の自分にぴったりでした。セルフ1は「内なる敵」、セルフ2は「身体の知恵」。編集者と書き手の例を使って本書では説明されています。セルフ1がめっちゃ口出ししてくるよーーってことです。セルフ1はほっとくとめっちゃ出てくるなーーと感じています。抑えようとするとさらに強く反応する気がしますね笑。さー上手くセルフ1さんとやっていこーー笑。このくらいがちょうどいいと思ってます。事実と解釈。解釈はいくらでも自由にでき、自身でコントロールできる。都合よく解釈する!最高で上書き上書き!

ポジティブ心理学コーチング。色々な理論が説明されていましたが、一番お気にです。今学んでいる理論にも近いような気がしました。過去は未来に一切関係ありません。私も基本的にポジティブで自分自身を信じていますが、ちょっとしたことでネガティブになったりします。しかし、最近は練習することで過去にネガティブになっていたポイントがすぐに忘れられるようになりました。本書でも練習で見つけられると書いてありましたので、抜け出せない苦しさがあっても諦めないでほしいです。誰でもうまくいかない日はあります。

・メモ

コーチの在り方そのものが、クライアントに影響を及ぼします。

『コーチングのすべて その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで』24頁

実例はクライアントが信頼性を判断する1つの方法です。「自分でやってうまくいかないのに、どうやって私を助けられるの?」というのがクライアントの無言の問いかけです。

『コーチングのすべて その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで』25頁

コーチにとっては、自分がまだ到達していないレベルをクライアントが探求している場合、そのクライアントを手助けするのはかなり困難になります。

『コーチングのすべて その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで』51頁

私たちは起こっている出来事を見ているのではなく、「良い」とか「悪い」などの「評価」を見ているだけなのです。このため何が起こっているかが曖昧になり、自分で何が起こっているかがわかるまで、それを変えることはできなくなります。

『コーチングのすべて その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで』77頁

コーチに必要な考えとは、「クライアントは完全に行き詰っているわけではない。クライアントは問題から脱出し、最大限の努力をしたいと思っている。そしてクライアントにはそれができるのだ」と思うことです。

『コーチングのすべて その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで』212頁


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