ゲン担ぎ
皆様は「ゲン担ぎ」ってされますか?
大切な試験前日など勝負事の前に「カツ」を食べたりなどした経験は誰しもあるのではないでしょうか。
私はゲン担ぎをよくします。
金運が良いなぁ…と感じているときにはそのときのお財布を使い続けたり、資格試験に科目合格したときのシャープペンシルを次の機会にまた使ったり。逆にツイていないなぁ…と感じたときには、そのときに使っていたものを使わない。その1つが過去に私が体調を崩したときに使っていた「メガネ」でした。
そんなゲンの良くないメガネ。私がメガネ好きなこともあり、捨てたりはしませんでした。何より軽くてかけ心地の良いメガネだったからです。
先日、メガネの衣替えをしようかと私のメガネコレクションを漁っていたら、そのメガネが出てきました。
「あぁ…このメガネ、ゲンは悪いんだけど楽なんだよねぇ…。家でかけるメガネ、これにしようかなぁ…。どうしようかなぁ、うーん…。」
悩みに悩んで、家でかけるメガネとして復活させました。
ところで、「ゲン担ぎ」といえば、故・野村克也氏が監督在任中に連勝が続いている間は下着を変えなかったというエピソードが(プロ野球ファンの間では)有名です。
上記リンク記事(Number Web)の故・沙知代夫人の発言(※)を読んでハッとさせられました。
あぁ、私は再び同じ目に遭うんじゃないかと不安で、あのメガネをかけることを躊躇していたのか…と。
(ノムさんと私、ゲン担ぎの道筋・目的は違うように見えるが、根っこは一緒で「不安の解消」だったと思った)
そして、家メガネとして再びメガネを使うことが出来た。そのことは、抱いていた不安は乗り越えられた…とも言えるのかもしれません。
でも、そのようなことを意識して選択した訳ではありません。体調を崩したときのことを思い出して気分が良くなかったのも事実ですが、今はかけ心地の方を優先させたいと思ったのです。
そもそも、イヤなことがあった時期であってもイヤなことばかりだった訳ではないんですよね。良かったこと、楽しかったこともあったのです。
でも、残念ながら人間の脳は危険への対処のため「イヤな体験」ほど強く鮮明に記憶させるように出来ています。
過去にあったイヤなことを避けようとするのは当然。
イヤなことを思い起こさせるモノを避けるのも自然。
大切なのはそれらを無理やり乗り越えることではなくて、自分が不安に思っていること自体を受け入れることです。不安や心配は人間の自然な感情・感覚の1つ。自分の心の中は、良い/悪いも正しい/間違っているもありません。(心の中を表明・表出させてしまうのはまた別の話です。)
そして、不安感が強いときには1人で抱え込まず、誰かに話を聞いてもらうことも大切です。
(内容によってはお友達などに相談できない場合もあるかと思います。その場合は守秘義務のある公認心理師などの専門家を頼ることをお勧めします)
あるがまま、なすがままで生きることはなかなか難しく、人間はどうしても抗ってしまうものです。人間は社会的動物ですから自分の考えに反して他者の意見に流されてしまうことがあるのもまた自然なことです。でも、出来ることから少しずつ、自分の感覚は自由である、自分の反応は自然であると思えるようになると気持ちが楽になるのかなと思います。
(2023,10,12 追記)
(※)リンク記事を再読したところ、当該発言は沙知代夫人のものではないことに気付きました。私の読解力不足のため、本記事が誤解を招くようなものとなってしまったことをお詫び申し上げます。
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