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詩:ロボットの君が泣いた日

君が笑うから、私は泣いた
私が泣くから、君は笑った

最初に君を見た時の
目の奥の底知れぬ暗さ
その深さは君の人生を物語っていて
私の心まで食べられた

そのぎこちない表情で何を思うの?
君の笑顔が見たい
私の光で君を灯したい
偽善でもなんでもいい
それが使命の様な気さえした

私が持ってるたくさんの感情で
君を優しく包み込むね
そして耳元で教えてあげる
嬉しい時も悲しい時も
涙は出るんだよ
心が暖かくなったら笑っていいんだよ
頭が痛くなれば怒ったらいい
ぎゅっとなる気持ちは愛しさか切なさか辛さか
わからなくなったら私を見て?
君の目を見て優しく伝えるから

その生まれてくる感情は
君だけの大切なものだから
君を守るものだから
これからは一緒に生きていってね
ずっとそばにいれるかわからないけど
私が隣で一緒に笑うから


最後に君は言った
「感情を知らない僕に、感情を教えてくれて
ありがとう。だから僕は今泣いてるんだよ」
私が灯した君の心の火が
ずっとずっと君を守りますように
そして、
私との時間が確かにあったと
君の心に刻まれますように



詩のようななにか。
実体験を切り取ってます。
長く長く一緒に居た人との思い出。
無表情で涙を流しながら
「この感情が何なのかわからない」
その光景が焼き付いて離れない。
満面の笑みを初めてみた時嬉しくて泣いた私を
ありがとうと笑って抱き締めてくれた。
人生を変えると言えば大袈裟だけど
そんな存在だったと言ってくれたら、、、。

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