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詩:自ら塞ぐ錆

空気を吸い込むけど
頑なに唇を越えない言葉
言わないんじゃない
言わせなかったのは君

下唇を噛んでも
手に爪の跡が残っても
喉の奥が軋んで言葉にならない
それすらも知らない君

次にこの言葉が出る時は
君を突き放す言葉ばかりだろう
でもまだ言いたくないの
言わせないで欲しい
そばに居たいの
矛盾しててごめんなさい

苦しいけど
軋んだ喉はまだそのままで
錆び付くまでそのままで



歌のようななにか。
実体験を切り取ってます。
終わりが見えてるけど離れたくない。
そんな気持ち。

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