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【理学療法士と学ぶ】中枢性疲労が溜まるとどうなるのか?

【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活における悩みとの繋がりについての解説と、その改善方法・予防方法として、【運動や、生活に取り入れてほしいこと】もあわせてお伝えしています。

わたし自身が女性ということもあり、特に女性の身体と心についての投稿をどんどん書いていますので、是非読んでいただけたり、「○○について知りたい!」などのリクエストもいただけると嬉しいです。

先日より、女性の身体にとっては【変化】もストレスになること、さらに女性は毎月【変化】が起こるので、よりこの【変化】による影響へのケアが必要だということをお伝えしています。

直近では、ケアの中でも休養が大切なこと、そして現代を生きるの多くは【中枢性疲労】を抱えており、単純に休むだけではなく、あえて【身体を動かすことで休養を取る】ことをおすすめしています。

昨日はさらに、【中枢性疲労】とは具体的に何なのか?を一緒に学んでいきました。

末梢性疲労では筋肉が、中枢性疲労では脳が使われることによって、エネルギーである酸素を大量に消費します。これによって活性酸素が発生し、筋肉では筋細胞、脳では脳神経細胞が攻撃を受けます(活性酸素は免疫を活性化してくれるのですが、多すぎると自分の細胞をも傷つけてしまいます)。

【理学療法士と学ぶ】疲労のメカニズム より

中枢性疲労、末梢性疲労により自律神経が疲弊し、また活性酸素が大量発生すると、身体にとって大切な免疫機能や、ホルモンなどを正常に分泌したるするような、健康を維持するシステムのバランスまで崩れていきます

こうなってしまうと、元気な時には免疫機能で対処していたウイルスや細菌も体内で活発化してしまいます。風邪がいつまでも治らなかったり、胃腸炎になったり、ヘルペスなどが現れたりなど、、、どう考えても、避けたいですよね。

また、本来は体内で免疫機能を助ける役割である【炎症性サイトカイン】と呼ばれる物質が、“悪玉”になってこちらも自分の細胞を傷つけることもあり、更に疲労が続いてしまうのです。

疲労を放っておくと、負の連鎖が続き恐ろしいことになっていくのですね。


身体活動と疲労の関係を検討した研究では、身体活動度が高く、日々よく動くほど疲労が低く、身体活動度が低いほど疲労が高かったことが報告されています。

身体活動には、ウォーキングやジョギングなどの【運動】だけでなく、家事や買い物などの日常動作も含まれます。

できれば1日10分だけでも、ウォーキングを取り入れてほしいとは思いますが、難しい場合は家事の際につま先立ちを10回ほど行ったり、お手洗いのついでにスクワットをする、などの「ちょっとした+α運動」を取り入れてみましょう。

その他、入浴もおすすめです。

アクティブレストを積極的に取り入れ、身体を癒すだけではなく、むしろ精力的な活動に心身を整えていきましょう。

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運動習慣作りや自分の姿勢や身体の歪み、呼吸法などの把握・改善はとっても地道ですが、「しっかり取り組もう、改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズ、おすすめのトレーニングもお伝えできます。お気軽にご相談ください。

また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。


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