短編小説|マッチングおやじ|第4話|掃除をさせた女
私には誰にも負けない特技が一つだけあった。お掃除である。
夢追い人時代に私とバイトは切っても切り離せない関係にあり10年以上続けたバイトにハウスクリーニング業があった。
元々の綺麗好きに生まれ持ったサービス精神が拍車をかけて正社員顔負けの技術が自然とついていった私は、自身でいつ開業しても成立する程の腕前だった。
〈特技はお掃除です。掃除の腕前だけは誰にも負けません。もしもカップルになれたら貴方のお部屋はいつもピッカピカです 笑〉と家庭的な一面と少々のユーモラスで私は自分