#37 読書で育む「深く考える力」がスマホ中毒の時代を生き抜く武器になる!
こちらは一部のみの書き起こしです。 読書のコツが満載の「お悩み相談コーナー」は、Podcast限定でお届けしています。
▽本編ではこんなお悩みに回答中
情報過多の時代、必要なのは深く考える力!
あらゆる人が、あらゆる場所で、あらゆる手段で情報を発信している今は、ずばり「情報過多」の時代。
誰でも簡単に、さまざまな情報にアクセスすることができます。
GoogleやYahoo!などにキーワードを入力するだけで、すぐに大量の情報を見つけられる、非常に便利な時代になりました。
ただ、そんな便利さの落とし穴が「情報をたくさん見ただけ」で満足してしまうこと。
検索して出てきた情報を見ているときのことを思い出してみてください。
大量の情報は、目を通すだけでも一苦労ですよね。
「読んだだけ」「見るだけ」で、なんだか満足してしまうということはないでしょうか?
その結果、自分で考えることなく「なんとなくやった気」になってしまい、考えが深まらないということが起きやすいんです。
「分かったつもり」になりやすいとも言えます。
▽「分かったつもり」の落とし穴については、ミカタラジオ第19回をご覧ください。
この落とし穴、将来お子さんが社会に出たときにも問題になってしまうかもしれません。
お子さんが就職し、プレゼンの準備をしているときのことを考えてみましょう。
必要なデータを揃えようと、インターネットで検索してみたお子さん。
先ほどお伝えした通り、「それらしい」情報を見つけること自体はとても簡単です。
ただ、それはそもそも、正しい情報なのでしょうか?
さらに、「見つけた情報をもとに本人がきちんと考えられているかどうか」はすぐにわかるもの。
情報を並べてまとめただけのプレゼンでは目新しさはなく、他の人の発表に埋もれてしまうかもしれません。
「深く考える力」を身につけていないと、努力しても評価されづらくなってしまうんです……。
逆に、深く考える力があれば、表面的な情報に流されず、斬新かつ納得感のある意見を出せて、どんどん信頼が集まっていきます。
情報過多な今の時代、お子さんたちに必要なものは「深く考える力」なんです。
スマホが考える力・時間を奪う
「考える力」と深く関係するのが、「スマホ依存症」です。
今や現代人の7割がスマホ依存症である自覚があり、実際にはそれ以上の人が当てはまると言われています。
スマホに夢中なのは、今や大人に限った話ではありません。
2022年の小学生の1日あたりの平均インターネット利用時間は、213.7分もあるんです。
2014年は83.3分だったので、10年足らずで3倍近くになっているわけです。
ずっと増加傾向ではありましたが、コロナ禍を経てさらにグッと増えています。
大人だけではなく、お子さんにとってもかなり大きな社会問題と言えるのではないでしょうか。
スマホが浸透する前と後の「電車の中ので過ごし方」をイメージしてみてください。
10~15年前、まだスマホが一般的でなかった時期は、ぼーっと外を眺めたり、本を読んだり、何か考えごとをしたりしていたんじゃないでしょうか。
今では、なんとなくスマホを取り出して見ていることがとても増えたように思うんです。
特に目的もなく眺めていたInstagramを一旦閉じて、次に何をしようかと考えながら、気付いたらまたInstagramを開いている……なんてこと、ありませんか?
現代人は、常に多くの情報にさらされています。
そのせいで、頭を使って考えていたわけでもないのに、疲れでやる気が起きなくなるということも多いそうです。
情報過多の時代、情報の取捨選択が難しいとは言われていますが、そもそも「情報のシャットアウト」もとても難しいと思います。
読書こそ考える時間を確保するカギ
そんな情報が溢れかえっている時代の救世主が、実は「読書」なんです!
動画や音声のコンテンツと違い、本は読むスピードを自由にコントロールできるので、「考えること」に集中できるんです。
ページをめくる手を少し止めて本の内容から発展した内容を考えたり、気になったところは少し戻って繰り返し読んでみたり……
そうやって自分のペースで自由に考えることができる時間は、大量の情報が日々流れ込む現代ではとても貴重です。
何より、普段はどうしても気になりがちなスマホを触らずに済みます。
読書は「考える時間」をくれるんです。
Yondemy代表・笹沼は最近、インプットのためだけなら1時間くらいで読める本を、3~4時間かけて考えながら読むようになったそう。
連絡を返そうとつい見てしまいがちなスマホをシャットアウトすることで、とても集中して深い思考ができるらしいんです。
ちなみに、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツも、ひたすら本を読んで考える「Think Week」という1週間を、半年に一度必ず設けているそうです。
目的はインプットではなくあくまで「考えること」。
本を読んで得た知識そのものよりも、読書をしながら「考える」ことが会社の成長につながっているという実感があるそうです。
この期間はスマホを完全に遮断して、家族ですら連絡を取らないんだとか。
ヨンデミーでは「学びの手段、学ぶための武器」としての読書を強く伝えていますが、「考えるための道具」としての読書の価値もとても大きいと感じるんです。
スマホを遮断し、考えるきっかけをくれる読書習慣は、情報をシャットアウトして自分の頭で考える時間を生み出してくれます。
もし今日出てきたスマホ依存症の例にヒヤっとした保護者さまは、一度スマホを置いて本を手に取ってみてください。
保護者さまがそうして日常で本を手に取る姿が、お子さんが本を手に取るきっかけになるかもしれません!
最新回はPodcastで先行公開しています。
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