子どもの作文を読んで「もうちょっと書けるんじゃないかなぁ……」と思う理由はこれだった
「え、これだけ……? もうちょっと何かあるんじゃないの?」
わが子の書いた作文、日記などを見て「あれ……?」と思う。
「なんでも『面白かった』としか書かない……」
「もうちょっとこういうお話だったよね?」
不思議に思って、よくよく話を聞き出してみればポツポツと話し出す。
どうやらわが子なりに思っていることはしっかりある。
「そうそう、それを書けばいいんじゃない!」と言っても、言葉にしてみようとすると急に筆が止まってしまう……
こんなふうに、自分の気持ちにぴったりな「言葉」を見つけられないお子さんは、決して少なくありません。
これは経験に対して語彙力が追いついていないから。
小学生ともなると「知っている」言葉はたくさんありますが……
自分の気持ちに合わせて「使える」言葉は、まだ身についていないことも多いんです。
こうした語彙力の不足は「気持ちを言葉にできない」だけでは終わらない!?
もっと大きなインパクトをお子さんにもたらしてしまうかも……?
思考力の正体は語彙力!?
語彙力の不足が影響するのは、ズバリ思考力そのものです。
突然ですが、ひとつたとえ話をさせてください。
虹って何色あるでしょうか?
この質問への回答は、実は文化圏によって異なります。
日本だと7色だとされることが多いですが、
英語圏だと1色減って6色になるそう。
4色、3色なんていう国もあるようです。
虹には、色の境目がハッキリあるわけではないですよね。
グラデーションに「赤」「紫」「青」などの語彙を当てはめることで、色を分けて捉えています。
ここからわかるのは、語彙があって初めて認識できるものがあるということ。
考えるためには、まずは対象のものを区別して認識することから始まります。
つまりは、語彙が多ければ多いほど、認識できるものは多くなり、思考できる範囲が広くなるんです。
シンプルなことのように思えますが……
「言葉を知らないと気づけないものがある」と思うと、語彙力不足による影響の大きさがわかってきますよね。
たとえば……
最初にお伝えしたような作文を書く場面では、こんなことが考えられるのではないでしょうか。
学校行事を終えて、感想文を書くとき。
ひとことで言えば「面白かった」という場合でも、使える言葉が多いと……
もう一度やってみたい
何度も思い出して楽しい気持ちになった
心が温まった
憧れを持った
気持ちが揺さぶられた
語彙力の幅が広いほど、自分の気持ちをありのままに近い形で言葉にできます。
どんな感動を抱いたのかを細かく表現できれば、自分の心を見つめてより深く考えることもできるんです。
思考力の土台がないまま学年が上がると……「9歳の壁」にぶつかる!?
語彙力が不足し、思考力の土台が不安定なお子さんたちがぶつかるのが「9歳の壁」です。
9歳の壁の正体は、「生活で使う語彙」と「学習で使う語彙」に差が出てくること。
小学校高学年からは、学ぶ内容がグッと難しく抽象的になるんです。
お子さんたちは急に出てくる難しい言葉に「どういうこと?」と戸惑ってしまいます。
勉強へのやる気はあるのに、言葉を理解するステップでつまづいてしまう、なんてことも……。
魚を与えるより釣り方を教えよ
語彙力を身に付け、9歳の壁も乗り越えるためには、どうしたらいいのでしょうか?
そもそも9歳の壁の要因は、「生活の語彙」と「学習の語彙」に差が出ること。
「親子でたくさん会話しよう!」といった日常生活の工夫では解決しにくいのが難しいところです。
「1日3つ新しい言葉を覚えよう!」なんていうのも、すぐに忘れてしまって現実的ではなさそう……。
大事なのは「魚を与えるより釣り方を教える」ことです。
知らない言葉があったら「これってどういうこと?」と聞けば、保護者さまが教えてあげられるかもしれません。
また、辞書で調べるという方法もあります。
ですが、これらは「魚を与える」こと、つまり一つの疑問に対して一つの答えを与える、ということでしかありません。
それよりも実現したいのは「魚の釣り方を教える」こと。
お子さんが自分でどんどん言葉を吸収できるような状態にすることが理想的なんです。
読書習慣が語彙力への近道である理由
言葉を学んでいくための近道、それは「読書習慣」です。
読書のメリットのひとつは、自然と新しい言葉にふれ続けられること。
本を読むうちに、どんどん知らない言葉に出会えます。
また、言葉は具体的な使い方とセットで覚えてこそ、「使える」語彙力に変わります。
読書はこの点でうってつけなんです。
ストーリーを楽しみながら、使い方とセットで新しい言葉に触れられます。
言葉の意味がわからないときは前後の文脈から推測できるのも、嬉しいポイント!
語彙を増やし続け、思考できる幅を広げ続けること。
それは小学生のあいだだけではなく、これからもずっと求められるものです。
中学、高校、大学……と学び続ければ、難しいテーマがどんどん出てきますし、就職してからも使う用語が増えていきます。
今のうちにつけた読書習慣は、一生の武器になる語彙力・思考力を育て続ける基盤になるんです。
言葉に出会えば、思考が広がる。
思考が広がれば、また新しい言葉に出会える。
そのくり返しで思考が広く深くなるにつれて、お子さんの文章にも豊かさが生まれてくるはずです。
おわりに
「読書習慣をつけたい」と言っても、うちの子がやりたいのはYouTubeやゲーム……。
わが子に本を読んでもらいたいのに全然うまくいかない……
そんなときに、ヨンデミーオンラインがお力になります!
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