#38 比べることばかりの世界から抜け出そう! 自己肯定感が子どもを輝かせる
こちらは一部のみの書き起こしです。 読書のコツが満載の「お悩み相談コーナー」は、Podcast限定でお届けしています。
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自己肯定感、なぜ重要?
「自己肯定感が大事だ」と色々な場面で耳にするようになりました。
でも、自己肯定感って、自分にとってどんな働きをしてくれるんでしょう?
自己肯定感は、「一生折れない自信」として自分を支え続けてくれるものです。
どんな状況でも揺るがない、「自分の可能性を自分で信じてあげられる力」 とも言い換えられます。
これがないと、常に他人と自分を比べてしまい、他人と比べることでしか自分を評価できなくなってしまう……
さらには、「他人より上に立ちたい」という方向性の努力ばかりになってしまう恐れがあります。
そんな「他人との比較から始まる不幸の連鎖」から、お子さんを引き上げてくれるのが自己肯定感なんです。
今の時代は、自己肯定感を育みにくい?
ただ、今の世の中って、自己肯定感がかなり育まれにくいんです。
それは、動画コンテンツやSNSを通して、さまざまな分野の世界トップレベルの存在にすぐ触れられるから。
例えば、将棋であれば藤井聡太さん、スノーボードで言えば平野歩夢さん……
すでに自分のずっと先をいっている人がすぐに見つかってしまうというわけです。
世界のトップレベルと自分とを無意識のうちに比べて、自信を失ってしまうことが少なくありません。
でも、インターネットで「すごい人」に会えるのは悪いことばかりではないですよね。
憧れの人の努力の方法や、コツをたくさん知ることができます。
それらをうまく活用したら、格段に上達は速くなるはずです。
プロの存在を目の前にして「すごい!追いつきたい!」と思うのか、「自分との差はこんなにあるのか……自分なんて全然ダメだな……」と思うのか。
この2つの捉え方を分けるのも、「自己肯定感」です。
自己肯定感が低い人は比べ続けてますます自信を失ってしまうし、高い人はどんどん環境のメリットを使いこなせます。
自信があるだけで、成長のチャンスを2倍、3倍にできるんです。
自己肯定感のカギは価値観の幅広さ
では、自己肯定感を育むにはどうしたらいいんでしょう?
大切なのは、幅広い価値観と出会うことなんです。
価値観を1種類しか知らないケースを想像してみてください。
例えば、「学歴が全てだ!」と思っている人がいたとします。
その人にとって、評価の基準は学歴しかないので、自分より学歴が高いとされている人に対して、「この人に比べたら自分はダメだ」と思ってしまうかもしれません。
たった1つの観点で「自分より優れた人がいる」というだけなのに、自分そのものが否定されたような気がしてしまうんです……。
たくさんの価値観を知っていれば、
「でも自分には言葉遣いのきれいさがある」「聞き上手」「どんな仕事でも丁寧にやる」
など、いろいろな角度から自分を見て、肯定することができます。
読書とは、いろいろな価値観に出会うこと
では、どうすればさまざまな価値観を知ることができるのでしょうか?
実はこれが一番難しいところ。
少し考えてみてください。
ご家族やご友人など、誰か親しい人の価値観をきちんと説明できますか?
もしくは、保護者さま自身の価値観を、お子さんに伝えられていますか?
どちらも非常に難しいことだと思います。
人の価値観や考え方の根幹は、普通に話していてもなかなか分かりません。
かなり仲良くなって、深い話を何度も何度も繰り返して、ようやくその人が本当に大切にしているものがわかってくる……そういうものだと思います。
そうやって長い時間をかけて価値観を知ったとして、それはたった1つ知っただけ。
自己肯定感を育むには、たくさんの価値観を知らないとダメなんです。
そこで、本が助けになってくれます。
たいていの場合、本を書く人が生涯に書く本は数冊です。
そして、その人が数十年の人生を通して得てきたもの全てが、凝縮されて1冊に込められています。
1冊を1~2時間で読めばそれだけで、誰かの20~30年分の人生を知ることができるんです。
当然その中には、その人の考え方・価値観が一番濃い状態で、入っています。
それに、読むだけで触れられるんです。
出会った本の数だけ、お子さんは価値観を知り、自己肯定感を育めるんです。
最新回はPodcastで先行公開しています。
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