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読書日記

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本を読んで考えたことをまとめました
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読書日記『& Premium』シリーズ

読書日記『& Premium』シリーズ

あまり雑誌は買わないけれど、
唯一時々買ったり、欠かさず美容院で読んだりするシリーズがある。

それが『& Premium』シリーズだ。

毎回テーマが異なり、数年後に出た似たようなテーマでも特集の組み方が異なるので、ピンときた回は買っている。

この雑誌の好きなところは、
雑誌を通じて、新たな知見を得られること。

特に言葉や本、映画の特集は次のステップへと誘ってくれるので、
この雑誌を通じて新

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読書日記『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』

読書日記『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』

この本を初めて手に取ったのは小学5年生の時。
学校に来る教材屋さんが持ってきてくれたカタログにあったこの本がどうしても気になり、母にお願いして注文してもらった。

その頃の私は自分の生き方として海外との関わりに少しずつ興味を持ち始めていた時期だった。様々なバックグラウンドを持つ人たちとそのバックグラウンドを気にせずに協力したり、お話ししたりするのがこんなに楽しいんだともう少し大きくなってから実体験

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読書日記『きみの隣りで』

読書日記『きみの隣りで』

この本の主人公である早川さんのように柔らかにたおやかにそして自由に軽やかに生きたい。

早川さんは、妻であり、母であり、翻訳家である。
お取り寄せが大好きでもある。

そんな早川さんとその家族の好きなところは、
毎年早川さんが一人旅に出かける時期があるところだ。

私も自分自身のアイデンティティや環境が変わっても、
一人旅に出かける時間は大切にしたい。

一人旅でなくても、行ったことのない国に行き

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読書日記・彬子女王(2024)『赤と青のガウン オックスフォード留学記』

読書日記・彬子女王(2024)『赤と青のガウン オックスフォード留学記』

オックスフォード大学で博士号を取得なさった彬子女王の作品。
思わずクスッと笑ってしまうようなエピソードがたくさん詰まった宝箱のような1冊だった。

彬子さまのつづる文章は、すっと私の隣に来てくださり、話しかけてくださるようであった。一場面一場面を瑞々しく想像しつつ、私自身の留学時代・大学院時代の記憶をめぐる中で、私もこんな経験したなあと彬子さまとの共通点を恐れ多くも見つけられるのがこの本を読み進め

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読書日記『四月になれば彼女は』

読書日記『四月になれば彼女は』

本を通じて自分の成長と時の流れを知る
そんな体験をさせてくれたのがこの小説だ。

確か、発売された当初にこの小説を読んだと思う。
まだ大学に入りたてで、ラテンアメリカ熱に浮かされていた私は、
ウユニ塩湖が美しく描かれた表紙に惹かれこの本を手に取った。

残念ながら、当時はこの小説に登場する人物に共感できず、胸が苦しくなって読み終え、その後、引っ越した際に手放してしまった。

年月を経て、なぜか最近

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読書日記『深夜特急』

読書日記『深夜特急』

「あ、このひとと仲良くなれそう」
そう思ったひとに好きな本を尋ねると、必ず沢木耕太郎の『深夜特急』と返ってくる。

このシリーズを本格的に読み始めたのは、ちょうど横浜に着港しようとしていたダイアモンド・プリンセス号のニュースで持ちきりだった日だった。

たまたま、旧友がダイアモンド・プリンセス号に乗る予定というので、見送りに知り合いたちが集まり、互いに感染対策をしながら過ごしていた。

その中に初

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