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読書日記『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』

この本を初めて手に取ったのは小学5年生の時。
学校に来る教材屋さんが持ってきてくれたカタログにあったこの本がどうしても気になり、母にお願いして注文してもらった。

その頃の私は自分の生き方として海外との関わりに少しずつ興味を持ち始めていた時期だった。様々なバックグラウンドを持つ人たちとそのバックグラウンドを気にせずに協力したり、お話ししたりするのがこんなに楽しいんだともう少し大きくなってから実体験したが、先んじてそのことを教えてくれたのがこの本だ。

米原万里がチェコ・プラハで過ごした幼い頃、そして大人になってからの両方が描かれるこの本は、私が体験したことがない時代や環境について教えてくれる。私が書くのであれば、誰が登場するんだろうとかどんなエピソードを書こうかなとか想像を膨らませてしまう。