ビジネスとはジレンマをいかに解消するかを考えること
こんにちは。迷走管理職のよくたろうです。
先日、社内の打ち合わせで、新しいビジネスを検討する会議がありました
みんなで新しいビジネスを推進するにあたって、こんなことを議論していました。
Aさん:できるだけ個別開発をなくして、市場で勝てるモデルをつくろう
Bさん:そのための市場のニーズは何か
Cさん:具体的な方法論はどうするんだ
そんな時、ふと一人がこんな発言をしました
Dさん:そんなこと言って、今のお客さんからのクレームはどうするんですか。新しいお客さんと、今のお客さんどっちが大事なんですか?
まるで、私と仕事どっちが大事なの?という議題を投げかけられた感じですね
こたえは、どっちもです。
大切なのは、どちらも目的は共通だ、ということです。そのうえでのジレンマは
①事業を拡大するには、市場での競争力を増す開発に絞り(=製品の個別開発を極力抑え)、市場で効率的に戦うこと
②事業を拡大するには、今のお客さんのクレーム対応(=製品の改善に費用を投入)して、個別のお客様の満足度を上げること
個別の開発をするVSしない、新しい市場VS既存の顧客の対立構造ですね。同じ目的を果たしたいのに、対立してしまいました。果たしてこれは、2者択一なのでしょうか
■2者択一とは
2者択一というのは、排反な選択肢のうち、どちらかを取ること、です。
排反、というのは同時に成り立たないもの、です。
例えば、一組のトランプからカードを一枚抜くとき
ハートとスペードが同時に出ることはありません=排反
でも、ハートと2が同時に出ることはあります=排反じゃない
一枚しか選べない時、ハートとスペードは同時に選べませんが、ハートと2は同時に選べるということになります。
よくあるのが、ハートと2の選択肢を思いついて、どちらかしか選べないと悩むことなんです。これがジレンマです。
よって、ジレンマを解消するということは、ハートと2を手に入れる、方法を考えるということになります(トランプの場合は簡単ですが汗)
トランプだと比喩がよくないので、最初の例に戻ると、
個別の開発をするVSしない、を対立ととらえず、同時に実現するにはどうしたらいいか、という第3の選択肢を考えることが、ジレンマの解消になります。
この、どちらも手に入れるにはどうすればいいか、という思考をすることで、解決策を無限に考え、その中から最適と思われるものを選択すること、がビジネスを推進することだと思います。
これを対立のまま終わらせると、限られた資源を奪い合い、組織的にも対立を生むことになるんですね。
小難しく書いてしまいましたが、要は「私も」「仕事も」どっちも大事にするにはどうするか、を考える、ということですね。
本日の20字まとめ
ジレンマを言語化し、同時に解決する策が新ビジネスのアイデアになる!
(また、20字にまとめる気がないまとめになりました汗)
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