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文章を奏でる人たち。

「引き続きよろしくお願いいたします。〆」

仕事でメールを送ると
必ず文末に、この文面を送ってくる人がいる。



文章としては締まっている気がするのだが
必ず「〆」と書かれている。

これが正しいか否かというのは
よくわからない。

手紙の封筒じゃないんだから、別にいらないような…と個人的には思うのだが
表現方法は、人それぞれなのだろう。

それは一旦置いておくとして。

そのメールを見るたび
「ある人」の姿が浮かぶのである。


それは、指揮者である。


ホールでオーケストラの指揮をしている指揮者が
曲が終わった時に
「ビシッ」
とかっこよく決めている、あの姿。

ただのメールなのに
なぜか文末に指揮者が現れて、ビシッと決めているように見える。

…たぶん、私だけだとは思うが。

なぜ、そんな風に感じるのだろう。

と考えながら、
キーボードをカタカタ。

ん?

キーボードをカタカタ?

私がカタカタしている、こいつ。
これって、もしかして…楽器なのでは?

キーボードって、楽器でも存在するもんね。

もしキーボードが楽器だとしたらさ、
マウスは打楽器?
あのフォルム、カスタネットっぽいような。

あとは、なんだろう。

音声入力か。
あれはもう「歌」だよね。
「さくら(独唱)」みたいな。

そう考えると
文章を書くことって、「奏でる」と言っても
いいのかもしれない。

ある時は、アカペラ。
ある時は、キーボードWithカスタネット。

もしくは
キーボードを奏でながら、歌っている猛者もいるかも。


ということは
文章を書くことって
実は、音楽や美術と同じように
芸術的な行為、なのかもしれない。

…知らんけど。〆

<あとがき>
メールの文末に「〆」ってつける人っていますか?
あれ、手紙の名残なんだろうか。
今日もありがとうございました。










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ようこ
チップとデールは、ディズニーのキャラクターであるシマリスの仲良しコンビです。私はチップ推しです。

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