針と糸を持ち歩く人。
あれはいつだったか。
勤務中、オフィスでこう聞かれた。
どうやら、スーツのパンツ?のボタンが外れた人がいるらしい。
もちろん、そんなものは持ち歩いていない為
「持ってないです」と回答。
その後、社内にそれを持っている女性がいたらしく、事なきを得たらしい。
…
みなさんは、ソーイングセットを持ち歩いているだろうか?
もしくは、持ち歩こうと思ったことがあるだろうか?
私はというと、
持ち歩いたこともなければ、持ち歩こうと思ったこともない。
うーん。
過去を振り返ってみる。
「ソーイングセットを持っていたらよかった」
と思ったシチュエーションって、あっただろうか?
そういえば外出時にパンツ(ボトムス)のホック?フック?は外れたことがあるが、
「ああ、外れたな〜」
と思うだけで、すぐに縫おうと思ったことはない。
その後も面倒で、ダブルクリップで止めて履き続けることもよくあった。
ここ数年は、洋服はエアクロでレンタルしている。
その為、万が一フックやボタンが外れてしまったら、その旨連絡した上で返却。
ちなみにパーツが外れたからと言って、料金を請求されることはない。
…
で、ソーイングセット。
普段から持ち歩いている人は、どういった経緯で持ち歩き始めたのだろう。
おそらく、過去にソーイングセットに助けられた経験がある人なのかな〜と想像する。
でなければ、なかなか「持ち歩こう」というモチベーションには至らない気がする。
だって毎日持ち歩いたとして、
ソーイングセットの出番って、果たしてどのくらいだろう?
もちろん洋服の縫製や使用方法、使用頻度にもよるとは思うが
せいぜい3ヶ月に1回あるかないかのレベルではないだろうか?いや、半年に1回レベル?
ただ、もう少し視野を広げて考えてみたら。
自分が使わずとも
周りの人が使う場合はある。
そうなると、使用可能性の頻度はググッと上がる。
今回の社内の場合も、まさにそれ。
自分の周りには常に人がいる。
その人のいざという時に、役立てるかもしれない。
もしかしたら、ソーイングセットを持ち歩く人の中には、
そんな思いで持ち歩いている人もいるのかもしれない。
…
「ダブルクリップで留めればいいでしょ」
「そもそも、使うシチュエーションなんてそうそうないでしょ」
なんていう私の考えは、なんて自己中心的なんだろう。
自分しか見えていない、いい例なのではないだろうか。
…
己の愚かさを知り、反省した。
でもきっと、
今後もソーイングセットは持ち歩かない。