育てにくい、って何なのさ。
昼休み。
カフェのレジに並んでいた。
前に並んでいた、推定40代半ばくらいの女性2人組の会話が聞こえる。
聞く気は全くないのだが、声が大きすぎて耳に入ってきたのだ。
「息子はね、絶対音感があるの!」(へえ…)
「それでね、地頭もいい子なの!」(地頭、とは?)
「でも、育てにくいの…」(育てにくい、とは?)
ちなみに、カッコ書きは私の脳内ツッコミである。
その後の会話は、かき消されてしまったので分からない。
…
絶対音感は、なんとなく分かる。
地頭ってのは、フェルミ推定ができるとか、そういう根っからの賢さ?みたいな話なんだろうか。知らんけど。
で、他人の話ながら、最後の
「育てにくい」
というキーワードに、どうもモヤッとしてしまった。
…
「育てやすい」
「育てにくい」
子育てでたまに耳にするワードだが、私はこの言葉が好きではない。
以前、長女がまだ赤ちゃんだったころ、友だちが遊びに来たことがあった。
「夜中に何度も起きたりする?」
と聞かれ、当時はそうでもなかったので、そんなに起きないよ〜と答えると…
「育てやすいね!」
と返ってきた。
…
たぶん、悪気とかは一切ない。
「育てやすそうだな」
と、単純にそう思ったのだろう。
でも「育てやすい」とは?
夜中に何度も起きる子は「育てにくい」のだろうか。
え、そうなの?
どうも、
「育てやすい」「育てにくい」
というワードは、たまごっちを育てるような感覚に思えてしまうのだ。
そもそも
育てやすいとか、育てにくいとか
人間に対して使う言葉なんだろうか。
なんか面倒くさいことを言ってるのは、自分でもよく分かってる。
でもさ、なんか変じゃない?
イージーモードか、それともハードモードか?
みたいな会話をしているように思えて、やっぱり好きになれない。
じゃあ何て言えばいいの?と言われそうだけど
そんなの分からない。
分からないけど、少なくとも
「育てやすい」「育てにくい」で
分けられるような話ではないと思う。
使ってる人も、
「どちらかと言えば」みたいな感覚で使ってるんだろうけど。知らんけど。
まあなんだ。
別にその言葉を人が使おうとなんだろうと私には関係ないんだけど…
私は使いたくないかな〜という話。
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