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2020年の創作活動まとめ

みなさま、あけましておめでとうございます。

自己紹介は下記の記事にあります。ざっくりいうと、シビアめなファンタジー小説と情報系の同人誌を作っているよ、という人間です。

【宣伝】「Text-Revolutions Extra 2」参加中だよ!

12月26日~1月11日まで開催の全通販型同人誌即売会「Text-Revolutions Extra 2」(以下「テキレボEX2」)に参加しています。

手数料+送料で、参加サークルの同人誌(文章系主体)をまとめて注文できます。
期間中、専用の通販サイトで注文すると、2月初旬にまとめてどーんとお手元に届けられます。
※新刊落ちや在庫切れなどで購入不能だった場合も手数料はかかります。

BOOTH通販もやってはおりますが、「どうしてもいますぐ読みたいんじゃい」「アワノの本が万一売り切れたらと思うと不安で不安で夜も眠れない」というわけでないならこちらの方がオススメです。というか後者の人は、私の本なんか通販してるヒマがあったらすぐ病院に行ってください。

購入方法など、詳しくは公式サイトをチェックしてくださいね。

私のおしながきと、専用通販サイトをサークル名「Our York Bar」で検索した結果のツイートも貼ってます。
なにか気になるものがあったらぜひよろしくお願いします!

※もしかしたら在庫足りないかもなあと思うのは『暁天/払暁』くらいです。まあ、前回と同数くらいなら足りる……

続きから振り返り。だいぶ長いので適当につまみ食いしていただければと思います。


今年書いたもの/作った本を振り返ってみよう

テキレボEX2で購入できるものはリンク置いておきます。

・「カミサマはアンドゥを知らない」(2020年5月刊行、空想工房『カケラ MONO』所収)、約3000字

私が所属している創作サークル「空想工房」では、普段ジャンルとテーマを決めた会誌『カケラ』を作っているんですが、今回は増刊号としてひとつのモノをお題として、3000字の字数制限で書くことになりました。
「MONO」は「物」と「単一の(mono)」をかけたタイトルです。

お題は「コンパス」。製図用品のほうか方位磁石のほうか解釈が分かれるところですが、私は製図用品のほうで「カミサマはアンドゥを知らない」を書きました。一風変わった創世伝説……みたいな。


・情報系同人誌『ニコラスには行ってない。』(2020年5月刊行、「フィナンシェヤクザとシネマ芋先輩」名義)

書影web

完売しましたので書影だけおいておきますね。

フィナンシェヤクザさんこと雲形ひじきさんとの共著本。ふたりで三軒茶屋のパン屋巡りをしたときの模様を爆速で本にしてしまったものです。(※主にひじきさんが)

一緒に本を作るようになった詳しい経緯を、ひじきさんが詳しく書いてくださっています。
この頃はまだまだ平和だったなあ……。

どうでもいいけど、表紙の「ニコラス」は「ぱんきじ」というフォントで、「には行ってない。」に使った「スランプ」は、三軒茶屋をモデルにしたゲーム「ペルソナ5」で使われていたフォントでーした。


・情報系同人誌『おいもをおいもとめて vol.01』

下北沢、駒沢大学、自由が丘、そして奥多摩と、ひじきさんとふたりで都内の芋料理を食べ歩いた記録を、またも爆速で本にしてしまいました。
しかも「vol.01」って、続刊する気満々だろ!

文フリ東京で初版が完売してしまって現在は在庫がないのですが、テキレボEX2では増刷する予定です。

※この本で紹介した下北沢の「ロブソンフライズ」が1月22日で閉店とのこと……。か、かなしい;;


・『隠者は払暁に眠る』(2020年11月刊行)、約171,000字

2020年、私が出した唯一の個人誌です。

『暁天の双星』の後日譚にあたり、ユーゴー帝国の第三皇子ハーレイと、戦犯として裏庭に軟禁されていたニアーダ王国の先王アテュイスとの交流と運命の転変を描く長編です。
いままで出した個人誌の中で、もっとも文字数の多い本になりました。

本来は11月1日に予定されていたテキレボ10で発行する予定でしたが、コロナ禍の影響で延期になったため、11月22日の文フリ東京での発行となりました。〆切が延びた分楽になる……かと思いきや、中間決算の繁忙期と最後の改稿時期が重なって大変な思いをしました。

この本を手に取った方がまだ多くないので、ここでごちゃごちゃ語るのは差し控えますが、とにかく苦しかったです。ただ、装画と口絵を描いてくださった氷上さんや、下読みをしてくださった宮田秩早さんの温かい励ましもあって、どうにか発行にこぎつけることができました。

『暁天の双星』を書いた後から頭に浮かんで消えなかった、「アテュイスが西洋人風の男の子をたぶらかしている(※えっちな意味ではない)」イメージを具現化できて、とりあえずよかったと思います。


・「強盗銀行」(2021年1月刊行、空想工房『カケラ MONO2』所収)、約3000字

テキレボEX2の新刊です。前回と同じく、ひとつのモノをお題としています。
今回のお題は、このご時世を反映して「マスク」

「銀行強盗」ではなくて「強盗銀行」というお話を書きました。世にも奇妙な物語っぽい現代ファンタジー(?)です。年末ギリギリに書き終わりました。
いやはや、3,000字にまとめるのは難しいですね!
どんなお話になったかは、ぜひ完成した本でお確かめください~。


参加したイベントを振り返ってみよう

当時のおしながきツイートとともに振り返る今年の即売会イベントです。
あまりにも長くなってしまうので、ここでは即売会・通販系のイベントだけで宣伝系のイベントは割愛しました。(「辻宣」「KITAB!」も大変お世話になりました。ありがとうございました)
ずらずらっと長いので、適当に読み飛ばしてくださいね。

※お名前を出したみなさまのテキストにテキレボEX2のリンク張ってあります。

・2020年1月19日 文学フリマ京都

たこやきいちごさんこと宮田秩早さんの「バイロン本社」さん、フィナンシェヤクザさんこと雲形ひじきさん・文野華影さん・星野真奈美さんの「三日月パンと星降るふくろう」さんとの合体配置。

確かひじきさんに「フィナンシェヤクザ」の肩書きがつき始めた頃のことだったので、ひじきさんと合体配置=ヤクザさんのシマで商売させてもらう=みかじめ持って行きます! と言ったんだったと思われます。
このときから、ひじきさんに差し入れするものを「みかじめ」と呼ぶようになりました。

委託で永坂暖日さんの地下都市SFをお預かりしましたのは、この後も静岡文学マルシェや文フリ札幌に参加する予定だったからです。
が、コロナ禍であえなく中止となってしまったため、当サークルでは文フリ京都だけのお取扱になってしまいました。

いっぱい売り歩きたかったのにな~。作った宣材もここで供養させてください。テキレボEX2では100円お得なセットもあるみたいなので、未読の方はぜひ!

委託宣材web

文フリだけでなく、前日やアフターでいろんな方とご一緒できたのも楽しかったです。氷上さんと払暁(「隠者は払暁に眠る」)の打ち合わせをしたり、たこやきさんと京都の駅ビルでオムライス食べたり(唐揚げカレーオムライスみたいな、あれはなかなかすごい量だった……)

振り返れば文フリ京都は、世界が本格的に新型コロナウイルスの脅威にさらされる前、最後のイベントだったなあと思います。


・2020年2月9日 COMITIA131(空想工房)

この頃になると、新型コロナウイルスの脅威は日本中の知るところとなり、コミティア自体は中止にならなかったものの、非常に入場者数の少ないコミティアだったように思います。ティアマガが余るなんて、初めて聞きました。

コミティアは基本的に漫画主体のイベントなので、小説主体の私は「イベントの空気が吸いたいのでちょっと間借りさせてもらいますよ!」という気持ちであまり売れなくてもいいかなって思っているんですが、寒風吹き抜ける中でちんまり座っているのはなかなかツラかったです。でも、空想工房のseedsさんや杏烏龍さんとおしゃべりできてよかったな~。

ちなみにイベント終了後、貧血と体力の限界で頭がろくに回っていなかった私は、売上金と釣銭あわせて数万円などが入ったリュックサックをビックサイトのフードコートに置き去りにするという大失態を犯しました。

渋谷駅で気づいたときは血の気がめちゃくちゃ引きました……。もう一度国際展示場駅まで戻る羽目になりましたが、無事防災センターに届けられていたので一安心。

日本いい国だな……。


・2020年5月18日~5月31日 Text-Revolutions Extra

対面での同人誌即売会が難しくなる中、「代行(※お買い物代行サービス)だけのテキレボみたいなんあればいいのにな~」とぼやいていたら本当にやってくれた(いや別に私のためではないんですが)
準備会さんありがとうございます……。

新刊としては、フィナンシェヤクザさん(雲形ひじきさん)との共著本『ニコラスには行ってない。』はあったものの、私個人の新刊はなかったのでそんな大して売れないじゃろ~ガハハ、と思っていたら当社比いっぱい買っていただけて、頒布物送付用の段ボールが想像より一回りデカくなりました。
本当ありがとうございます……。

Twitterで巻き起こるれぼんちゃんRTの嵐を見ているだけでも元気になれますね。

(ちなみに11月1日に予定されていたリアルのテキレボ10は延期になるのですが、そうとは知らず見切り発車で「テキレボ10で新刊出します」チラシをいっぱい刷ってしまったのだいぶアホでした)


・2020年6月7日 書物の変(オンライン開催)

オンラインイベントにも出てみました。参加無料なうえに公式アカウントさんに宣伝RTもしていただけて、大変ありがたかったです。

通販ページへのリンクを集めるタイプのオンラインイベントでは、このほかにも11月に「としょけっと」に参加しています。

正直なところ、うちの本では売上にはつながりにくいのですが、こういうのは積み重ねかなあと思っていますのでワンチャンあれば今後も参加していきたいと思っております。


・2020年10月11日 北海道コミティア(委託)

こちらは委託参加の北海道コミティア。本当は5月に委託参加する予定でしたが、中止になってしまったため10月に振替参加させていただきました。(振替参加、手続き要らずでありがたかった……)

売上的にみると、参加費+北海道への往復送料と比べれば赤字でした。
しかしこのご時世で本人も参加していない本を手に取ってくださる方がいらっしゃるというのは大変ありがたかったです。「ありがたかった」ばっかり言うてるな。

北海道のイベントでは、7月に参加予定だった文フリ札幌も中止になってしまいました。来年は10月開催とのことなので本病の繁忙期とかぶっちゃって参加できないのですが、再来年あたりまた遠征できたらいいなあ。


・2020年11月1日 おもしろ同人誌バザール

雲形ひじきさんと情報系同人誌を作ったので、せっかくだから出ようぜ! とおもしろ同人誌バザールに殴り込み。
こちらのおしながきはひじきさんが作ってくださいました。見やすいー!

事前にフィナンシェヤクザ本がTwitter上で大反響でしたし、おいも本も、自分の創作小説に比べると断然反響が多かったです。

ほんと、次から次へとお客さんいらっしゃる……!!
でも主催者さんやサークルさんだけでなく、一般参加のみなさんも感染症対策に気をつけてくださってたので、私たちも安心して参加できたなあと思います。ありがたいことです。

食べ物は最大手ジャンル。学んだ。

ひじきさんとアフターでマックフライポテトをおかわりしたのもいい思い出です。


・2020年11月22日 文学フリマ東京

新刊『隠者は払暁に眠る』を引っさげて参加した久しぶりの文フリ東京は、全体的にかなり感染症対策に気を遣ってくださってるなあという感じで、これだったら安心して参加できるな、というのが(楽観的すぎるとは思いつつ)当時の率直な感想でした。

(一部、参加要項をよく読んでいないサークルさんが密を作ってたとこもあるみたいですが……)

ただし、開催直前に都内の新型コロナウイルス感染者数がどんどん増え始めたこともあって、新刊の初回頒布の売上は過去最低でした。
見本誌コーナーもなかったので、参加者さんはお目当てのところを事前にチェックしてそこだけ寄って帰る、という感じの人が多かったように思います。

そんな中でも、「Twitterで見て気になって」と初めての方が来てくださったり、いつもよくしてくださる方々にお会いできたり、新刊を買ってくださったりして、これまた良い一日を過ごすことができました。ありがたや……。

アフターでは、ひじきさんと華影さんが芋擬人化小説を着想した聖地に巡礼……するはずだったんですがお店がお休みだったので、またもマクドナルドへ。
マックフライポテトをおかわりした前回の教訓を生かし、はじめからLサイズを2つ注文しました。(その後家に帰って晩ごはんもふつうに食うのだ)


・2020年12月5日 TAMAコミ

同人誌印刷会社のポプルスさんとねこのしっぽさん共催のイベント。
開催場所のポプルスガレージは福生市にあります(『限りなく透明に近いブルー』じゃん!! とか思ってしまう)

「三日月パンと星降るふくろう」さんとの合体配置で、またもひじきさんとご一緒させていただきました。

福生市は都民からすると田舎に分類されるのかもしれませんが、新宿からホリデー快速一本で行けば、ビックサイトや流通センターとそんなに変わらないし、駅前が結構栄えてるからアフターにも便利。
この日のアフターはひじきさんと、鹿紙路さんとご一緒させていただきました。私しょうもないことしかしゃべってなかった気がする……(いつもか)

しかもケータリングで売ってた唐揚げが独特の味付けでウマい。
(当然のようにおかわりする我々)

土地柄そして時世柄、一般参加の方は少なくて、つまり売上も少なく、「いや~今日は福生でおしゃべりしに来たくらいに思わなきゃだめだな~次は出ないかな~」「いや唐揚げのためにもう一回来てもいいかも(どんだけ)……でも次も同じお店が出るとは限らないし……」とか考えていたときに、

「これ(暁天のシリーズ3冊)全部ください」

という天使のような方が……。
「次も参加されますか?」と尋ねられて「できれば参加したいですね(キリッ」てなりました(単純)
ので、次回4月のイベントにもたぶん出ると思います。今度は空想工房かも。

そうそう、福生駅前にはぎょうざの満洲があるんですよ!!!!!!!

西東京市にいたころはしょっちゅう行ってたアワノ家溺愛の餃子チェーンですが、いま住んでる近所にはないのです。
いや王将とか他のおいしい餃子屋さんはいっぱいあるけど、わたしは満洲のモチッとした厚めの皮にぎっしり具がつまってる餃子がスキなんですよ。

イベント後に保冷バッグまで買って、冷凍餃子を持ち帰りました。これも戦利品かな……。

家人がめっちゃキレイに焼いてくれたからみてくれ。(胃は相当もたれた)

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以上、餃子2020_21でした!(そうではない)

2021年の予定

とりあえず2月のコミティアには参加申込しています。申込はまだですが、4月のTAMAコミと5月の文フリ東京には出たいと思っています。

コロナが落ち着くまで遠征はしないつもりでおります。

「払暁」を書いて、自分がすっからかんになってしまった感があるので、個人誌の新刊はしばらく無理かな~。
でも書きたい話はまだいくつかあります。
何かアンソロとかあったら軽率に誘われたいです。

そんなこんなでのんびりとやっていきたいと思いますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

みなさまにとって、2021年がよい一年になりますように。
よい、は難しくても、せめて平穏でありますように。

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