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焼き芋をして気づいた里山の可能性と「場」作りのコツ。

12月4日(土)晴天 『里山で本気の焼き芋&交流会』なるものを開催しました!

東京生まれ東京育ちの私。11月のある日のミーティングで、焼き芋はスーパーや焼き芋屋で買ったことしかないことにふと気づきました。「焚き火でやるほんとの焼き芋をしてみたい」とボソッとつぶやいたところ、里山の環境保全を推進するよこはま森のアトリエ『ZELKOVA Terrace』代表高橋としよさんが「うちの山でやる?」と言っていただいたことがこの共催イベントのきっかけ。

せっかく里山を活用させていただくのに、私が芋焼くだけじゃあなんかもったいないな、と思い『ZELKOVA Terrace』との共催イベントとして、「一緒に焼き芋&交流会しませんか?」とお声掛けしていったところ、思い付きからたった2週間で参加者30名の一大イベントに。当日集まった人の想像以上の多さに、喜びと不安がよぎりました。

「焼き芋を食べたい」という共通の想いが他人同士をつなぐ。

私の抱いた「こんなにたくさんの人がいて、みんなちゃんと楽しんでもらえるのかな」という不安は、あっという間に消え去りました。

はじめ全員がよそよそしかったのですが、段ボールに入ったたくさんの、そして色鮮やかでいかにもおいしそうな芋を見ると態度が一変。簡単に手順(YouTubeで調べた)を伝えただけで、子どもたちを中心に山へ枝や枯れ葉など燃やすものを探しに、女性陣は芋を新聞紙とアルミホイルで包み、男性陣は火おこしにと取り掛かりました。

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「この鮮やかなお芋を美味しく食べたい。一刻も早く食べたい」をいうみんなの想いがつながって、はじめましてとは思えない連帯感で準備が進みました。

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その美味しさたるや。30キロあったお芋がまたたくまになくなり、みんな満腹と充実感でほくほく笑顔に。

がちがちに決めないことで、主体性が生まれる

日頃、企業様のプロモーションや展示会などのイベント運営をしている身としては、タイムスケジュールや役割、人員配置などを決めたくなる衝動もあったのですが、高橋さんの「大丈夫だよ、そんなに決めなくていいよ~」という言葉を半信半疑(失礼m(__)m)のままゆるくいくことを決意。

その結果、焼き芋以外に、

・マシュマロ、ウィンナー、手ごねパン が焼かれ

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・自生しているミントでこねこね石鹸つくり が催され

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・森の枝でトナカイづくり が挑戦され

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・森の中でオカリナ演奏会 が開かれる

というとんだ充実コンテンツぷりに。

主催者と参加者という境をあえてなくし、誰もが自分のやりたいこと、出来ることをするように促すことで、場を作る協力者となることを知りました。

里山の可能性

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私たちには当初から「この里山を利活用したい」という想いがあります。でも誘われて参加した人たちも、だれもがこの美しい自然を愛でて、自然の中にあるものを活かして楽しみたいという共通の思いがあったと思う。意識はしていなくても、漠然と思っているはず。

だからこそ、それぞれが、やりたいこと、得意なことを思い思いにやっているようだけど一体感のある心地よい場が生まれたと感じています。

日本には「放置された里山」が、都市部及び近郊の住宅街だけでも44,000㎢=国土の11%もあるそうです。都市部・住宅地など日頃自然とは縁遠いエリアにおいて、「放置された里山」と活用しない手はないと改めて思いました。

今回のイベントのように、里山という場で、心地よい時間を共にした人たちが増えることで、未来に向けた自主性ある保全活動ににつながっていく。みんなが、じぶんのために、未来のために、地域のために近くの里山に目を向けることで、心地よい循環が生まれるのでは…と体感した1日でした。


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