居酒屋店員さんの声かけ②
昨日は久留米の居酒屋さんで、店員さんの自然な感じの声かけが良かったという話をしました。
そのお店で更に感心したことがありました。
お皿を下げるタイミングと声かけも良かったのです。
「こちらのお皿はおさげしましょうか」
こんな感じだったかと思います。
空いたお皿はさげるお店とさげないお店があります。
自身の経営するお店は基本的にさげるスタンスですが、そのタイミングが難しいケースがあります。
お客様が話に夢中になっている場合は、話を中断するきっかけになってしまいますし、こちらがさげた方が良いと思っていても、お客様はまださげてほしくないと思っていたりする場合があります。
そこで「おさげするお皿はありますか?」とお客様に判断を委ねる形でお客様に確認するようにしています。
久留米のお店は、どちらかというと、お客様に判断させずに自分達で判断している感じでしたが、その判断が的確でした。
私がお皿を空にしていたので判断しやすかったということもあります。
一方でお皿に食べ物が残っていると、とても判断が難しいのです。
食べ物が残っていても、お客様はお皿を下げてほしいと思っている場合があるからです。
この場合は、「おさげするお皿はありますか」と聞くとお客様に不快感を与えることなく、お客様が下げてほしいと思っているお皿だけをさげることができるのです。
あと、さげて欲しいお皿をお客様がわかりやすく、端っこに置くことがあります。
この場合は「失礼します」と言ってそのままさげれば良いだけです。
このように飲食店は、声かけのタイミングを考えて、状況に応じて話し方を変える必要が出てきます。
ここら辺を全てマニュアル化してしまうと、機械的なサービスになっていってしまいます。
スタッフメンバーに考えて接客する余地は残しておきたいのです。
それが成長の余地でもあるからです。
サービスにおいて想像力を存分に発揮できるような余地はできるだけ残していきたいと思っています。
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