言葉の宝箱 0233【誰もが避けては通れない愛する人や自分の最期】
大学病院の総合診療科から在宅で最期を迎える患者専門訪問診療の
『むさし訪問クリニック』への左遷を命じられた37歳の水戸倫子。
命を助けるために医師になった倫子はそこで様々な患者と出会う。
治らない、死を待つだけの患者と向き合うことの無力感に苛まれるが、
いくつもの死とその死に秘められた切なすぎる謎を通して、
人生の最期の日々を穏やかに送れるよう手助けすることも
大切な医療ではないかと気づいていきながら、
脳梗塞の後遺症でもう意志の疎通が図れない父の最期について
考え、苦しみ、逡巡しながらも大きな決断を下す。
誰もが避けては通れない愛する人や自分の最期について
静かな答えを示してくれる医療ミステリ。
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