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言葉の宝箱1331【何もかもよいようにはいきません。いささかは犠牲を払わなくてはね】


『冥府回廊徳間(下)』杉本苑子02(日本放送出版協会:昭和59年11月1日)


・“出る杭“を、あなたは打つ側に廻りますか?
それとも一緒に打たれる側に廻りますか? P94

・冷淡なのではなく、忙しすぎるのだ P97

・あとをふり返り、左右を見やるゆとりがあるのだ、
生来あたたかな、篤実な人柄が、変わらず失われず、
年齢相応の深まりさえ見せはじめてきたのも、
ゆとりから生じる潤いが、心の乾きを防いでいるからだ P98

・考えてみれば儚い一生だね。
箒木星がひと回りしてくる間に、泣いたり笑ったりして生を終る。
星はまた現れるが、
僕たちはそのあいだに消滅して、もう、どこにも存在しないんだ P138

・何もかもよいようにはいきません。
いささかは犠牲を払わなくてはね。
しかし金で購えた名誉もある P222

・悔いて取り返せる過去ではない P283


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