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言葉の宝箱 0281【気分によって人は態度を変えるし、嘘もつく】

『こちら横浜市港湾局みなと振興課です』真保裕一(文藝春秋2018/11/10)

船津暁帆は横浜市の港湾局みなと振興課で働く職員。
横浜振興の為、舞い込んでくる大量の仕事に忙殺され、
猫の手でも借りたい状況の中で配属された城戸坂泰成は国立大学出身のエリートで、様々な難題をパーフェクトにこなす有能な新人だった。
カンボジアからの研修生の失踪事件やフォトコンテストの応募写真を巡る謎、豪華客船「ダイヤモンド・テレジア号」体験ツアーでの幽霊騒ぎなど。数々のトラブルを暁帆と城戸坂が乗り越えていく中で
二人は戦前の横浜の暗部を探り出す。
「横浜港大感謝祭」の開催が近づき、暁帆と城戸坂が辿りついた真実とは。山下公園前に浮かぶ氷川丸、象の鼻パーク、コスモワールドの観覧車、
外国人居留地、ヨコハマの歴史的名所に隠された謎を解き明かす。
港町横浜ならではの出会いと別れの物語。
『もう一人の舞姫』『夜のカメラマン』『港の心霊スポット』
『氷川丸の恩人』『ふたつの夢物語』


・人の感情を理屈で説明できるものではなかった。
気分によって人は態度を変えるし、嘘もつく P29

・知っていても、黙っていることのほうが、互いの幸せにつながる P58

・人の縁は偶然に左右されやすく、たったひとつの決断が違ったなら、
将来の道が大きく変わってくることも考えられる P194

・冷たくされたら、女は何だってするの P226


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