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言葉の宝箱1358【浮世に生まれた者が、一人のこらず幸せになるように、世間のしくみができて居らんのだ】


『お江戸日本橋 下』柴田錬三郎(講談社文庫:昭和58年11月15日)


・人間というやつは、あわてればあわてるほど、
ドジをふんでしまうようでございますな P69

・人間と申すものは、その一生を、ひとつのことに専念いたせば(略)
心気おのずから冴えわたる、ということを会得いたして居る。
心気が冴えわたれば、吠えついてくる狂犬を制するに、
なんの技が要ろうぞ P92

・孤独というものが、いつの間にか、心をむしばんでしまっていたようだ。自ら、暗い世界をえらんでしまった P153

・浮世に生まれた者が、一人のこらず幸せになるように、
世間のしくみができて居らんのだ P316

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