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言葉の宝箱 0999【無理したり、頑張っているうちに、少しずつ、強い生き方を覚えていけるような気がする】

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『わたしが許さない 湘南探偵物語』喜多嶋隆(光文社文庫1999/12/30)

「あたし…また、少し死んだわ」謎めいたFAXが、
鎌倉のFM局のDJ・ハリーの番組に届く。
横須賀基地のアメリカ兵と日本人とのトラブル解決人、
万里村桂はフレミング大佐の要請を受け、早速探り始めた。
心に傷を持つハリーと共に、やっと見つけ出したFAXの発信人、
シェリルの背後に凶悪な犯罪組織があった。

*湘南探偵物語シリーズは、湘南を舞台にした青春サスペンスであり、
ちょっと風変わりな探偵小説です。
背筋をピンとのばして生きている一人の湘南ガールの行動と、
生きる姿、さらにライフスタイルを描いた物語 P317

・何もかも、自分で考え、判断し、行動しなければならなかった(略)
わたしに、いろんなものを与えてくれたと思う。
自分の能力を信じること…。自分を、好きでいること…。
強く生きようとすること…。
自分が嫌だと思ったら、ためらわずに<NO>と言うこと…。
逆に、他人の長所を素直に認めること P51

・釣りは、簡単に<男>を<少年>に戻してしまう P133

・ベストをつくしても、ダメな時はあるのよ P159

・たとえベストをつくしても、
運悪く、予想外の失敗をしてしまうことは、よくあると思うの P162

・自分がベストをつくした以上、
それは、しかたのない事だと、あきらめるようにする……
そうじゃないと、何もできなくなってしまうもの。
前に進めなくなってしまうもの P165

・生まれつき強い人間なんて、めったにいないんじゃないかな……。
みんな、多少、無理したり、頑張っているうちに、
少しずつ、強い生き方を覚えていけるような気がするんだけど P268

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