言葉の宝箱 0574【なにも変わらなくても、理屈抜き損得抜きでやらなければならないことがある】
こんなはずじゃなかったのに。顔を上げろ。
人生もゲームも逃げたら負けだ。桐山勇、18歳。かなりの天狗。
J1所属チームに入団が内定していたが、ある噂により取り消される。
仕方なくこの春からJFLの武山FCへ腰掛けのつもりで入ることになった。
父と姉を残し向かった新天地で天狗の鼻はぽきりと折れる。
サッカー青春小説。
・なにも変わらなくても、
理屈抜き、損得抜きで、やらなければならないことがある(略)
本当なら、やっておかなければならなかったことをやらず、
居心地の悪さを抱えたまま一年弱を過したせいだ。
誰だって、過去に縛られるのは嫌だ。
戦っているのだ。皆、違う形で P277