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言葉の宝箱 0493【差し迫った危機が見えない限り、人間というのはなかなか真剣になれない】

迎撃せよ

『迎撃せよ』福田和代(角川書店2011/1/30)

航空自衛隊岐阜基地からXASM‐3ミサイル4発を搭載した
戦闘機F‐2が盗まれた。
緊迫が高まる中、送りつけられてきた犯行予告動画。
ミサイル防衛に携わる航空自衛官安濃将文は戦慄した。
俺はこの男を知っている。かつて上官だった男だ。
日本を家族を自分たちの手で守れるのか?
決死の攻防に一人の自衛官が立ち向かう。

・怒りだ。怒りだけが自分を支えている。まったく腹立たしい。
どうしてもっと周囲を信じて相談しないのか P191

・そろそろ、覚悟を決めるべきだ。
そう考えると、なぜかすうっと心が定まり、落ち着くのを感じた P212

・いざとなれば、これほどスムーズにものごとが進むというのに。
差し迫った危機が見えない限り、
人間というのはなかなか真剣になれないものかもしれませんね P232

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