言葉の宝箱 0656【チャレンジすることが大事で、結果は二の次なんだ】

『恋する創薬研究室』喜多喜久（幻冬舎2013/10/10）

帝國薬科大学創薬科学科修士2年生の伊野瀬花奈は
重要なプロジェクトチームに入ったのにミスばかりしてる落ちこぼれ。
「恋も研究もパッとしない理系女子」から卒業しようと一念発起。
イケメン助教北条智輝への想いを叶えようと奮闘を始めるが、
美人で成績優秀なライバルが立ちふさがり、不気味な脅迫状まで届く。
そして、智輝の命を狙う恐ろしい影。
新薬開発も恋愛成就も叶わぬ夢なのか？！

・歳をとるというのは、こういうことなのだろうか。
運動すると、体のどこかが痛くなる。
痛いから、なるべく動かないようにする。
動かないから、さらに体力が落ちる。
楽をしたがる弱い心が生み出す、負の連鎖――肉体と精神の老化。
その終着点に待ち構えているのは、死以外の何物でもない（略）
坂を下るばかりの未来が待ち受けていると思うと、
ますます気分が滅入る　P10

・簡単に、諦めていいの？（略）
諦められるかもしれない。でも、諦めたくない　P49

・自分の気持ちを知られているってのは、ある意味気が楽だと思うよ。
面倒な恋の駆け引きを無視して、
どんどん好き好きアピールをしていけばいいわけだから　P69

・女優になったつもりで、無理やりにでも笑うしかないでしょ　P73

・暴力を振るわれたのは初めてだった。
だが、不思議なことに、
言葉で責められていた時には確かに感じていた恐怖がすっかり消えていた。これは、心の問題だったのだ　P78

・愛する人を失い、ほとんど抜け殻になってしまった今の自分。
いずれは薄れていくものだと分かっていても、
過去にすがる以外に生きがいを見出せずにいる　P97

・一度だけ、チャレンジしてみてもいいかな――。
前を向く勇気。自分に欠けていたものに手が届きそうな気がした　P188

・チャレンジすることが大事で、結果は二の次なんだ　P189

・失恋した直後は、心が弱ってるから『落とし』やすいって　P201

・下手にあれこれ言葉を掛けるより、
黙ってそばに付いていてもらった方が気が安らぐ　P248

・疲れはミスしか生み出さない、
だから速やかに休むのがベストな対応なんだ　P277