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言葉の宝箱 0994【先送りにして様々なことを考えれば、結論は必ず保守的な方向に傾く】
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『おっさんたちの黄昏商店街』池永陽(潮出版社2019/3/20)
廃れゆく商店街をなんとかしようと独り身のおっさん達が「町おこし推進委員会」を結成。自らの過ちで娘を死なせた裕三は二十数年の間、苦悩の底にいた。いまや絶滅危惧種ともいえる謎のおっさん源次は生死の狭間でもがいていた。そして高校生だけど昭和が大好きな翔太と幼馴染の桐子。翔太はレコード店の七海に恋をする。それぞれが自らの弱さと向き合いながら、支え合い、真っ直ぐに生きる「昭和ときめき商店街」の仲間達。その絆は町おこしを通じて深まり輝いていく。昭和が大好きなおっさん達にレトロな男子と奔放な女子高生が加わって、町おこしが始まった。『昭和ときめき商店街』『初デートは映画館で』『翔太の初恋』『十月の精霊流し』『七海の苦悩』『恋文』『八人のサムライ』7話連作短編集。
・落ちこぼれの子供を、
普通に戻す方法というかコツというか、それは何だろうな(略)
優しさと忍耐。
決して諦めずに辛抱強く子供と向き合う。その一言に尽きるな P13
・先送りにして様々なことを考えれば、結論は必ず保守的な方向に傾く。
時間がたてばたつほど、その傾向は強くなる。
弱いのが人間の常なのだ P48
・世の中の半分以上は運できまると思ってます P142
・一度壊れてしまったら、愛なんて、もう二度と戻らない P225
・一方的な愛なんか、愛とはいいません。
それは狂信、妄信の類いで、そこから得るものは何もありません P227