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言葉の宝箱 1224【人生ってのはよ、ふた通りさ。なるべく人と同じように無難に長生きしようと生きるのか、それとも自分の意志を貫いて自分自身の人生をまっとうしようとするのか。いずれにしても一度きりだ。てめえで選ぶしかねえ】
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父が遺してくれた海が見える家が台風により被災後、
追い打ちをかけるようにコロナが蔓延してしまう。
思うように日常生活をとりもどせない文哉は農業の師である
幸吉がビワ畑で倒れていたあの日に思いを馳せる日々を送っていた。
心配する和海のすすめもあり、文哉は旅に出ることにした。
向かったのは幸吉の親友、イノシシの罠猟の達人である市蔵の暮らす集落。山に入り自然薯を掘ったり、斧で薪を割ったり、自然に抱かれて
過ごすうちに文哉は求めていた自分なりの答えを見いだしていく。
そして、新たな決意を胸に抱く。シリーズ完結編。(裏表紙梗概)
・代が替われば赤の他人よ P85
・なんでも大きいのがいいわけじゃねえ P151
・命あるものは、いつか果てる。
明日があることを、あたりまえに思うな P173
・よくは知らない。
でも知っていれば、
それはそれで人生がおもしろくなるんじゃないかな? P190
・自分が使う道具ってのは、
自分でいじれるもんが、いちばんいいんさ(略)
直せなきゃ、だれかの手を借りることになるだろ P200
・生きていくためになにが必要なのか?
なによりもまず、食うことにほかならない。
食べることが生きるための基本なのだ P219
・人生ってのはよ、ふた通りさ。
なるべく人と同じように無難に長生きしようと生きるのか、
それとも自分の意志を貫いて自分自身の人生をまっとうしようとするのか。いずれにしても一度きりだ。てめえで選ぶしかねえ P276
・はっきりしないことを思い悩むより、
自分のやるべきことに注力すべきなのかもしれない P278
・人は、変わっていく。
やはり生きている環境に左右されるのだ P284
センスというのは、
ある特定の分野に限定されるものではないのかもしれない P294
・困ったときに助けるのが本当の友だちだろ P305