言葉の宝箱 0445【運命は決まっているけど、自分の気持ち次第でどうにでも変えられる】
主人公は小学6年生の鈴木さえ。
人は知らぬ間に人を傷つけ、傷つけられながら成長していく、
多感な小学6年生の一年間を描いた児童文学。
『ポートボール』『頭痛』『夏休み』『水面の世界』『星座の夢』
『人間離れ』『運命』『卒業』の八部構成、講談社児童文学新人賞受賞作。
・うそみたいと思ったのは(略)
うれしくて涙が出るということが。
そんなの今まで知らなかった。
怒られたり悔しかったり痛かったり悲しかったりするときには
涙が出るけど、うれしくて涙が出るなんてすごく不思議だ。
しかも、うれしい涙には温度があるのだ。
涙がつたってくるほっぺたがあたたかい P10
・運命は決まっているけど、
自分の気持ち次第でどうにでも変えられる P206