【数学史】微分積分学には三層ある
今回は、近代数学史に関する話をしていきたいと思う。主には「近代数学史の成立 解析篇」および「数学史のすすめ」の2冊(共に高瀬正仁 著)を参考文献として、関数論史に焦点を絞って話をしていく。と言うのも、学校で普通に習う数学にせよ、現在のアカデミズムの中で行われている数学にせよ、数学の原初の姿は見る影もなくなり、とても大きなある種の歪みを伴ってしまっている。数学史を知ることは、数学が歴史的に生成されてきた営みに沿うことにより、原初の姿に立ち返ることにつながる。数学史を通じて、ぜひ