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適度なストレスがないと、かえってストレス

つくづく面倒な生き物だ、人間は。いや、自分だけかもしれない。

心の余裕が欲しくて、物理的な余裕が欲しくて、そうやって選んだ生き方だったはずなのに、どうして物足りないのだろうか。

忙しなさ過ぎると自分を削ってしまうけど、あまりにも余裕があると、それはそれでかえって満たされない。

何もせず過ごす日曜日と、何かしら予定が入っている日曜日。

前者の方が充実するような、そういう感覚。

例えば、責任があると期待やプレッシャーに押しつぶされそうになるけれど、その分やり切った時は何にも変え難い喜びがある。責任がなければ、気楽な反面、なんだか物足りない。

結局、自分が欲しかったのは、いや大事にしたかったのは、うわべだけの余裕なんかではなくて、「喜び」や「やりがい」だったのだ。

どうして、いつも失ってからでしか気づけないのだろうか。

この先あとどれほど失えば、その大切さに気づけるのだろう。


いまだに、「あると良い」、「なくても良い」の程よいバランスが掴めない。

いつまで経っても、ないものねだりを拗らせている。

ないものばかりに目が向く人生より、今あるものに目が向く人生を歩みたい。

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おがたのよはく
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