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「今」の優先順位が低くなると、人生はどんどんつまらなくなる

過去を嘆いたり、未来を憂いてばかりだから人生がつまらなくなるのではなく、それらの結果「今」の優先順位が低くなることで、人生はつまらないものになってしまうのかもしれない。

「あの時ああしていれば」
「明日の仕事嫌だな」

そう思い悩みながらSNSを眺めているうちに、いたずらに時間は過ぎ去って、適当に食事を済ませ、適当にシャワーを済ませ、またSNSを眺めながら歯を磨いて寝る。

自分の好きなものを食べたり、たまには少し凝ったものを作ってみたり、たまには湯船に浸かってゆっくりしてみたり、自分の機嫌を取る方法なんていくらでもあるのに、僕らはそれを簡単に放棄してしまう。

適当に済ませた何かの分だけ自分はご機嫌でいられなくなって、そうして適当に過ごした今を積み重ねた先に、果たしてご機嫌な未来は待っているのだろうか。

「今この瞬間を大切に生きる」というのは、「今」の優先順位を低くしないことだ。

今を大切にすることは、決して、目の前の課題から逃げることや現実逃避を意味するものではない。

より良い未来を生きたいと願うなら、より良い今を過ごすしかないのだ。より良い今を丁寧に、一つずつ積み重ねていくしかないのだ。

たとえそれが、自分の好きなものを食べる、ゆっくり湯船に浸かる、部屋の掃除をする、そんな一見些細なことだったとしても、それで良い。

僕らは自分が思っている以上に、そんな些細なことすら、些細なひとときすら大切にできていないのだから。

最後に湯船に浸かったのはいつだろうか。
最後に好きな音楽を聴いたのはいつだろうか。
最後に無心で何かをしたのはいつだろうか。

「今この瞬間を大切に生きる」というのは、自分を大切にすることでもある。

自分のその時の気持ちや意思にどれだけ耳を傾けられるか、素直に受け止められるか、自分を大切にできるかどうかが試されている。

過去に苛立ち、嘆きたくなる夜はある。未来を憂い、「できることなら明日にならないでくれ」と本気で神頼みしたくなる夜だってある。

それでも、「今」の自分をおざなりにしてはいけない。

過去を嘆いていても美味しいものは食べたくなるし、未来を憂いても、頭を空っぽにしてゆっくり湯船に浸かりたくなる。そしたら、そうすれば良い。

「今」の優先順位が低くなると、人生はどんどんつまらなくなるかもしれない。

けれど、「今」を丁寧に、大切に過ごせば、ほんの少し人生は心地よいものになっていくはずだ。

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「書こう」という気持ちを、おざなりにしてしまった。

それっぽい言い訳を探して後回しにして、「明日の方が良い文章が書けそうだ」と言い聞かせて、3日も先延ばしにしてしまった。

良い文章が書けるかどうかなんてどうでも良い。

「書こう」と思ったその時の気持ちに素直になって、とりあえず書いてみればいい。

深夜、透き通った琥珀色の液体を嗜みながら、「今」の自分に導かれるままに書いた文章でしたとさ。

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おがたのよはく
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