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歴史関連記事まとめ

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私が書いた歴史に関する記事をまとめています。
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記事一覧

「ダンまち」の物語は、「古事記」がモデルなのか?

個人的に、今期2024秋クールのアニメ覇権争奪戦はかなり熱い展開と思っていて、間違いなく、その中軸になってるのが異世界系ビッグタイトルマッチとでも言うべき 「Reゼロ」vs「ダンまち」 この両者の対峙である。 私はラノベを全く読まない人だから詳しいところを全然知らんのだが、でも識者に言わせると、今クールの「Reゼロ」「ダンまち」、この両作品ともが「物語における最大の見せ場」の章を今回もってきてるんだそうだ。 でも何でまた、そういうのが運悪くバッティングしちゃったのかねぇ・

「大奥」、何これ?めっちゃ面白いんですけど!

今回は、アニメ「大奥」を取り上げてみようと思う。 こういうの、興味ない人多いだろうね。 私もどっちかというとそうだったし、これのTVドラマ版も見てはいません。 だけど、これの原作がめちゃくちゃ評価高いと聞き、少し興味湧いたんだよね。 じゃ、それがどのぐらい評価が高いのかというと、 ・文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞 ・手塚治虫文化賞マンガ大賞 ・小学館漫画賞 ・日本SF大賞 ・ananマンガ大賞etc といった感じで、各方面から最高評価を受けてるといっていいだろう。

天才・手塚治虫の宗教観「ブッダ」「旧約聖書物語」

今回は、漫画の神様・手塚治虫先生のアニメについて書いてみたい。 「ブラックジャック」「火の鳥」「どろろ」など数々の名作アニメで知られる手塚先生だが、個人的にもっと評価されていいと思うのが映画「ブッダ」である。 ・・いや、厳密にいうと原作漫画の方は先生の代表作のひとつに数えられてるんだよ。 ただ、アニメの方はそうともいえない。 正直、アニメ化のタイミングの問題があったと思う。 これの制作は2011年であり、70年代の手塚作品を何で今さら?という感じがしたんだよね。 それに↑

「チ。」NHKが、また凄いアニメを始めやがった!

今回は今期秋アニメ最大の話題作のひとつ、「チ。-地球の運動について-」の感想を書こうと思う。 さすがNHK、また凄いアニメを始めたもんだね。 第3話を見て、久々に震えてしまった。 いきなり神回やないか!これの原作は、ビッグコミックスピリッツに連載された漫画だという。 この原作自体がとても評価高く、 ・「第14回マンガ大賞」2位 ・「このマンガがスゴイ!2022」オトコ編2位 ・「手塚治虫文化賞」マンガ大賞受賞 ・「星雲賞」コミック部門受賞 ・「日本科学史学会」特別賞受賞e

「純潔のマリア」処女喪失すると、魔力を失う宿命の魔女

今回は、アニメ「純潔のマリア」について書きたい。 これは谷口悟朗監督作品で、彼の代表作「コードギアス」や「プラネテス」ほど有名ではないにせよ、傑作として名高い作品である。 制作はProduction I.G。 中世のフランスが舞台、魔女が主人公のファンタジーなんだ。 上の画の中央の女性が、ヒロインのマリア。 かわいいけど、正真正銘の魔女である。 だけど中世ヨーロッパ舞台の魔女モノとなると、皆さんもよくご存じだろうが、決してほのぼのファンタジーじゃ終わらないのよ。 なぜって、

令和を生きるニートに捧げる、「火垂るの墓」

今回は、映画「火垂るの墓」について書きたい。 というのも、最近になってこの映画がまた話題になってるんだよね。 聞けば、先日からネットフリックスが本作を全世界190ヶ国(そこに日本は含まれてない?)に向けて配信をスタートしたというんだ。 ・・あれ? 逆に驚いたんだけど。 確かネットフリックスは、もう何年も前からジブリ作品の世界規模配信を(日本を除く形で)とっくにスタートさせてたはずだよ。 なのに「火垂るの墓」だけがこうして出遅れたってことは、何か著作権絡みの問題? まぁ、いい

「この世界の片隅に」は、「はだしのゲン」と併せて見ると完璧

基本的に、私は映画のディレクターズカット版というのを、あまり信用してない。 大体のパターン、それを見たところで、オリジナル版を見た時のインパクトを上回ることは、まずないから。 そう思ってたので、実は「この世界の片隅に」の長尺版となる「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は、ずっと最近まで無視してたのよ。 ・・いや、申し訳ない。 今頃になってこれを見て、自分の浅はかさを反省したわ。 この長尺版は、ぶっちゃけ最初のやつを見た時の感銘をさらに上回ってくるじゃん? この映画、トー

アニメ好きの視点で「まんが日本昔ばなし」を見る

今回は、名作「まんが日本昔ばなし」について書こうと思う。 これは1975年から始まったという歴史あるアニメシリーズであり、全部で1470話ほどあるというんだから、それを全部見ようといってもさすがに無理である。 見たいと思ったタイトルを、個々にネットで検索して見る。 それしかないと思う。 幸い、今の時代はかなりのエピソード数がアーカイブされてて、ほとんどを無料視聴できるのはラッキー。 そういや、何年か前に伊集院光さんがラジオで「日本昔ばなし」ネタを取り上げてて、それが「飯降山

ニンジャvsサムライ、どっちが強いんだろうね?

今季放送中のアニメで「NINJA KAMUI」というの、皆さんは知ってる? 「呪術廻戦」の監督やってた朴性厚さんの最新作なんだが、これは「現代に今なお生きる忍者」を取り扱ったアクション作品なんだよね。 最近でいうと「アンダーニンジャ」に近いものがある。 我々日本人は、こういう系統の作品をちゃんと「寓話」として捉えることができるけど、問題は外国人さ。 ひとつ、こちらの資料をご覧いただきたい↓↓ 上のグラフは、韓国人、シンガポール人、ベトナム人、イタリア人に各々「忍者は現在も

宮崎駿&庵野秀明、2人が共通して崇拝する作家を知ってますか?

今回は、諸星大二郎原作のアニメ「暗黒神話」を取り上げてみようと思う。 まず「暗黒神話」はもとより、諸星大二郎という漫画家自体知らん人もいると思うので、まずはそこからかな? でも、めっちゃ凄い漫画家さんなんですよ。 ・手塚治虫文化賞漫画大賞受賞 ・日本漫画家協会賞コミック部門大賞受賞 ・芸術選奨文部科学大臣賞受賞 ・文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞etc これだけ表彰されつつも、いまいちメジャーになりきれてない先生である。 多分、漫画の発行部数もさほど伸びていないだ

「ゴールデンカムイ」私は、アシリパさんが好きだ

今回は、「ゴールデンカムイ」について書こうと思う。 これ、大好きなんだよなぁ。 アシリパさん、大好き! 彼女の年齢はよく分からんのだが、小6~中1ぐらい? 子供なのにどこか崇高なオーラを放っていて、とても神々しい。 屈強な元軍人の杉元が彼女を「アシリパさん」と敬称で呼ぶのも、不思議と違和感なく、逆にしっくりくるわけで。 実際、彼女は賢くて強い。 サバイバルのノウハウは、軍人をも凌ぐだろう。 というのも、彼女は父から山で生きるノウハウを徹底的に叩き込まれてて、少なくともサバイバ

古代史ファンにはタマらん!名作アニメ「火の鳥」

今回は、手塚治虫の名作「火の鳥」について書きたい。 これは言わずと知れた、手塚先生の代表作とされる叙事詩系作品。 この作品の何が凄いかって、それはダークファンタジー要素とSF要素の見事なまでの調和である。 こういうの、並の漫画家ではなかなかうまく調和がとれない。 たとえば手塚先生の愛弟子、藤子不二雄先生。 藤子先生って、1人じゃなく2人でしょ? ・藤子F不二雄⇒SF(ロボットやテクノロジーを主に描く) ・藤子不二雄A⇒ダークファンタジー(オカルトなど厨二要素を主に描く)

「MONSTER」結局、怪物とは誰のことを指していたのか?

今回は、アニメ「MONSTER」について書きたい。 これの原作は、言わずと知れた浦沢直樹先生の代表作のひとつ。 私はリアルタイムにビッグコミックオリジナルの連載を読んでたんだけど、実をいうと、途中でしんどくなって離脱しちゃったんだよね・・。 うん、この漫画は単行本で一気に読むなら話はまた別にせよ、正直連載時はストーリーが遅々として進まず、地味で冗長で、きっと私だけじゃなく途中で脱落した人は案外多かったんじゃないの? 率直にいえば、この話、週刊誌の連載という媒体にフィットしてな

「空白の100年」の謎が気になってしようがない、「ワンピース」

今回は、「ワンピース」エッグヘッド編について書きたい。 「ワンピース」はめっちゃ長かった「ワノ国編」が昨年ようやく終わって、新たに始まったのが「エッグヘッド編」である。 この新章、かなり異色だと思う。 通常、「ワンピース」の各章は展開のパターンが決まっていて、 ①麦わらの一味、島に上陸 ②麦わらの一味、島を巣食う巨悪の存在を知る ③悪の組織の幹部(新キャラたち)と闘い、苦戦する ④ルフィがラスボスに挑み、複数回負ける ⑤地元のレジスタンス勢力と手を組み、最終決戦に臨む ⑥苦