見出し画像

2024年読書評23 アガサクリスティー 

「スタイルズ荘の怪事件」
アガサクリスティー
クリスティーの第一作。
読み返そうと思ったけれど、冒頭でうごきがなく、面白くない。ので、放棄。
この文庫、クリスティーシリーズの後の方に出版されています。おそらく読者の受けを狙って最初の巻は面白いものを出し、徐々に惰性でつまらないものも出版して行ったのでしょう。
ということは本書もつまらないから後回しにされていたということです。

「そして誰もいなくなった」
アガサクリスティー
再読。
有名な一冊、日本でドラマ化もされている。この本の討論会番組もあった。それくらいポピュラーな1冊。
しかし私は内容を全く覚えていない。ドラマも見ていない。ということで読み返すことに。
すると意外と読みやすい。あらすじが分かりやすいからだろう。

あらすじ:
何ものかの招待状によって孤島に招待される10人の人々。しかし彼らはそれぞれ過去の罪を背負っており、民謡の詩に従って次々に殺されて行く。
というもの。

なぜこの小説が有名かというと、このモチーフを最初に描いたのがクリスティーだから。このように見知らぬ人々が集められ、なにがしかが起るというシチュエーションは、現在では無数にあるけれど、みんなこれの真似、というわけなのです。

また民謡などに従って被害者が出るというモチーフは横溝正史がよく使っています。彼はもちろんクリスティーを意識してのことです。

小説として優れているかというと私はそれほどでもないと思いますが、翻訳は清水俊二という現在の戸田奈津子の師匠。ということはかなり古いのだけれど、読みやすい。そして犯人は誰か、結末は?という興味から一気に読ませる。
クリスティーはいつも退屈だけれど、そういう意味では優れている。優れていないと感じたのは、物語があまり快くないから。

同じモチーフでは私はアイリッシュの短編「晩餐後の物語」の方が好きである。


ココナラ
姓名判断 2500円

タロットリーディング過去現在未来 1500円

ホームページからのご応募 姓名判断3000円


いいなと思ったら応援しよう!