#JJインド神話 5〜セレブ緊急搬送
ホテルの朝食。フレッシュジュースの果物の種類から、卵の調理法、全粒粉orクロワッサンまで好みを伺ってくれる
この旅初のエスプレッソ!もちろんダブルで。さすがのフレンチロースト!濃ゆい!うまい!おかわりー
が。スパイスにも食堂の水にも一丸となって耐えてたであろう胃腸にこれが決定打となった。
「ヨガスペースは中庭です。この暑さなので屋上のプールでライムミントジュースもどうでしょうか」コンシェルジュのアドバイスむなしく、この日は”守備”を余儀なくされる。
両替も必要な買物もすべて、バイクでぴゅーっ!連れてってもらえる快適なホスピタリティ。
夕方には近くのアーユルヴェーダのトリートメントの予約まで押さえてくれた!しかもホテルにお迎えにまできてくれるという
ああ、、これが高級ホテルのサービス・・・!
とここで、昨日は存在しなかったゴーストホテルから今更のLINEが届く。(*実際海外版ライン的なWhatsApp )
予約の時間にあられなかったゆえ、キャンセル料として全額いただきます
ておーい
そっちじゃん現れなかったの!電話一切でないし、いちど一瞬出て切ったじゃん?あれなに?一夜明けてからのLINEってのが腹たつ〜!!
電話番号からアカウント追ったのか。ならなぜ昨夜電話してこない。超不信感
あーもー ・・・文字の戦いに消耗する。喧騒と別世界のセレブホテルの一室でもまだわたし戦わなきゃだめ?
建て直したシャンティ、再崩壊
日本では使わない神経が活発すぎる。キリキリ痛みだす胃に、あ〜コンブチャさえあれば、、、よわよわとベッドにしずむ
アーユルヴェーダの時間まで休むことに。予約してて正解。ドクターに胃炎も診てもらおうっと。。。
はー今日はこれだけがたのしみ。今夜こそぐっすり眠るんだ‥
あまりのホテルの快適さに、ここがインドということをわすれていた。
18〜19時というザックリとした予約の時間になっても呼びにくるといってた気配はない。こっちは17時からカウントダウンしてるのに〜
迎えに来るとうのに自分からいくのも失礼かな、とおとなしく待ってたのがいけなかった
19じを待ちフロントに降りてくと、ぐっすり眠れましたか?とニコニコ支配人
や、胃痛で一ミリも眠れてないけどところでアーユルヴェーダは?
「おっと、お休みになってると思い、起こしませんでした。」
ん?
「もう19時過ぎてますので、今日はむづかしいですね」
え、予約の件は!?
「ハ、ハ、ハイっ!すぐに確認します!!!」 全スタッフが大慌て
あぁ インド、わたしやっぱり貴方がわからない。
私何待ちだった?この一日
無意味さに泣けてくる
ひとに任せてしまうと、自己責任とりこぼしてしまうからいやだ。突然の妙齢女性の涙に、ホテルもざわつく
支配人、リアル白いハンカチで冷や汗をぬぐい全スタッフに指示出し
ちがう。みんなを困らせたいわけではないのに。
あれだけ良くしてくれてた彼らを、いま緊迫させてる自分がツライ。
『これはただの感情があふれて目からでてくる現象ですので、気にしないでください、ソーリー、、ぅぅぅ』
夜道にひとりでも、ジミーがあんなんでも不動だった涙腺、あえなく決壊。
「マダム!なんとかします!」
もうむり〜マダムむり〜 ぽろ・・ぽろぽろ。
表面張力で耐えてた感情たち、つぎつぎ出口を見つけて溢れてく
私、気づけば支配人みずから運転するバイクに乗っていた。
街中のアーユルヴェーダクリニックをあたりはじめてる
ノーヘル・片手に携帯・スピード違反・うしろに泣いてる大人
風を切るこのカオス!
しかし絶妙に街の喧騒とマッチして。初めてこの国で景色に浮いていない自分を感じた。蛍光ネオン看板、名物ランタン照明屋、ぶら下がるドレス、うつり変わる屋台の活気の匂い。前後し変調するクラクション。じっとしてる私の五感を次々と刺激し変わる景色は映画以上の映画のようだった。
一軒めNG, 二軒目にして町医者ローカル臭つよめのクリニックへ
カラ〜ン
なんとも慈悲ぶかい面持ちのドクター!
みためでここまでヒトを安心させる説得力ある顔がこの世にあるんだなっていう。ブッダかイエスかもこんな顔立ちだったと私、おもう。
堰を切ったようこれまでの経緯と症状と感情がブワ〜とノンストップ。理性うしなってると人は臆せず話せるらしい。まーよどみなく英語でるわでるわ!ボイス録音しときたかった。『私は胃痛を治したいわけじゃないの、胃痛になった自分を治したいの。自分のセンターに戻りたいだけなの!わーん!』JJよく言った!
「うん、急な暑さとスパイシーな食事によってピッタがみだれているんだね。まず5日分のハーブ薬と、明日から3日間集中シロダーラを処方しましょう」
!!シロダーラ!情緒不安にあてがわれるあの秘技を!もういいんですか!
ふつう長期間オイルトリートメントを受けないと施術してくれないクリニックが多いが、今回は治療とし緊急要と診られたらしい。嬉しいやら恥ずかしいやら。
スパイス禁止、油物禁止、スイカまたはココナッツジュース推奨
外で待ってた支配人、ココナッツはホテルで扱っていないからと露店に寄ってくれた。30ルピ。バイクのサイドに結い付けられた二つの実たちのかわいさ、、、施術ナシにしてそれを愛でるほど帰りの心は回復。
ホテル到着、スタッフ一同お出迎え。『やぁマダムお元気そうで!』恥ずかしいほどの歓迎を受け、照れ笑いのマダムよ。
号泣のあとニヤニヤ帰還、てだいぶ恥ずかしいよね私!けどそうでもなかった。
自分丸出しでかく恥は思いの外誇らしさが混じってた。(カッコつけてかく恥が自分も周りも一番キツイ)
ボウイさんに回収されたココナツは30分後、皿に鎮座。かのペーパーストロー様とともにお部屋に運ばれてきた。
あーもーどんだけクィーンなんだ!
うん、もうジタバタしないで認める。
あのまま時間どおりにホテル提携の高級スパ寄りアーユルヴェーダに連れてかれるより、緊急で運び込まれる地元のクリニックのほうが私の願いだった。正直、フロントで見せられたこぎれいなパンフレットに違和感かんじた自分がいたんだった。
差し出される現実、全部、叶ってしまってる。
これが人生の真理なのか。実はうすうすきづいてることを、色濃く魅せてくれるのが、インド。
いまだ 折り返し地点にもきていない。
旅はつづく