"技術の預言者"は「航空宇宙技術」を学ぶ
お疲れ様です。TechArtIdeaのYo-yohです!(techartidea.com)
私は大学時代は航空宇宙技術を学ぶ学科に在席しておりました。しかし、周囲が航空機や宇宙機に関心を持つ中、私は異なる観点と理由から航空宇宙のコースを選び進学しました。
その理由が、下記の記事に盛り込まれています。当時の意図をまざまざと思い出させてくれたので、今回はこの記事を基にお話ししたいと思います。
題して、”技術の預言者”になるには「航空宇宙技術」を学べ、です。
1.「空の上の技術」は「未来の地上の技術」
航空宇宙技術と聞くと、当たり前ですが字の如く航空機産業や宇宙技術を想像すると思います。
しかし、数十年の時を経ると、航空宇宙で磨き上げられた技術は次第に安価で手軽なものとなり、徐々に地上へ応用されます。
壁激突防止のためのカーナビの自動停止カメラは、歴史を辿ればヘリコプタの接地センサですし、バッテリー技術や耐熱ヒートシンク(ヒートパイプ)、兵器由来であればUAVはドローンとして地上社会へ進出しています。
すなわち、
航空宇宙技術を学ぶことは、地上の技術を数十年先取りすることなのです‼
2. なぜ航空宇宙は技術の未来を予言する?
航空宇宙技術がなぜ未来の地上技術とイコールになるかは、航空宇宙が持つ性質と開発プロセスを紐解くことで分かります。
まず、上空や宇宙空間は「超・極限環境」です。
圧力や温度の耐性、制御の精度などの課題が突き付けられ、解決する必要があります。
そのため、開発過程ではとてもシビアな極限環境下の試験が行われます。
人工衛星に搭載できるバッテリー容量は限られるため、高性能ながら省エネにしなければなりませんし、ロケットや飛行機は燃料が多いと燃費が悪くなります。(燃料や荷物など、自重以外の追加の重みをペイロードと呼びます。)ペイロード管理はモビリティの進化を左右する一つの要因であり、地上のビークルでも同様です。
3. 航空宇宙技術は、現代版の「オーパーツ」
過酷な環境、限られた資源、制御のハイパフォーマンス、
求められることはどれも、技術が抱える永遠の課題の投影、代表格です。
つまり、航空宇宙技術は「縛りプレイの中で高性能化」を求められ、
時代が追いついてくることで地上に降り転用されていきます。
数十年たっても、もともとは縛りプレイの果てのオーパーツですので、十分時代に見合ったパフォーマンスを導き出してくれます。
まとめ:航空宇宙に触れ続けて技術の予測者となろう
すなわち、航空宇宙にかかわり続ければ、必然と周囲より未来技術を予測できるわけです。
日本は自動車が100年に一度の転換期、その他の半導体や家電もIoT展開や新EXデザインなど、次の手を考えなければ危険です。
そしてその危険は、
◆技術の未来像を正しく予言出来ていない
あるいは
◆そもそも技術を予想しようという習慣がない
ことが原因です。
今ある技術力に胡坐(あぐら)をかいてしまいがちな製造業界ですが、それは幻想で、もっと技術に対する関心意欲、アンテナが必要と思います。
航空宇宙を調べると空の上を見がちですが、時々地上を見直す意識で見つめてみると、今までにない展望が見えてくると思います。ぜひ一度、地上目線から興味を持ってくださいね。
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