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「さばのみりん干し」と「明日のために」
たねを投げておくんです。
あしたの自分が喜びそうなこと、来週の自分が喜びそうなことに育ちそうな、喜びの「たね」を。
午前中にお風呂そうじを済ませておいたり。ビールをきちんと冷やしておいたり。明日はく靴を磨いておいたり。漬け床に大根を漬けておいたり。嬉野豆腐のお取り寄せを注文しておいたり。舞茸やえのきを天日干ししておいたり。芋焼酎の前割りを仕込んでおいたり。
まいにち良いことばかり起こるわけないです。反対に、悪いことだってあんまり起こらないです(願わくば起こらないでほしいけれど)。「何も起こらない日々」が続くと張りがないですからね。
自身が愉快な気分で暮らすためには、小さい喜びを自作自演していく意識って結構大事なんじゃないかと思うのです。明日が楽しみになるように今日を暮らす。
しかし、飲み食いに関することが多いな。ぼくは。まるで食いしん坊みたいじゃないか。いつまでもおいしく食べて飲んで愉快に暮らしていくためにも、ジョギングでもしないとなあ。でも、寒いなあ。
さて与太話もほどほどに。
今日は少しだけサバの話をさせてください。
さばの皮は焦がすためにある。
箸を入れると黒く焦げた皮がばりばりと音をたて、ふっくらとした白い身が顔を覗かせる。割った断面からは湯気がたち、うまみのつゆが身をつたい流れている。一片を大根おろしをちょんと乗せてほおばれば、口の中が旨味の海で満たされる。ここで効いてくるのが「皮の焦げ」。
脂をまとって炭化した皮は炭焼きにも似た香ばしさを宿らせ、ほのかな苦味が膨張したうまみに輪郭を与える。この「皮の焦げ」こそがさばのおいしさを一段も二段も押し上げる要因であるとぼくは考えます。
わが家では魚焼きグリルがないため、直接コンロにかけるセラミックの取手付きのグリルを使用しています。さば(特にみりん干し)というのは案外に焼くのが難しくて、「おお、ちりちりと良い音がしているな。」と一瞬気を抜いた瞬間に焦げすぎてしまいますよね。その点、手持ちグリルは火との距離を変えられるのでけっこう上手く焼けるのでオススメなのです。
お悩みの方は、是非お試しください。
今日もお読みいただきまして
ありがとうございます。
それでは、また明日。