【号泣】『不思議な国の数学者(2022)』の少年と夜間警備員の感動物語

2024年11月12日 18:19

予想外の大号泣だった『不思議な国の数学者(2022)』。作品は、名門校に通う貧しい少年ハン・ジウ（キム・ドンフィ）と天才数学者だった脱北してきた夜間警備員イ・ハクソン（チェ・ミンシク）の心温まるお話。『破墓／パミョ(2022)』でお馴染みのチェ・ミンシクの一味違う演技が見られる作品でした〜〜！👨‍🏫

私は、勉強が比較的好きな方で、授業も寝ずに受けていたド真面目高校生でした。中学時代から始まる「数学まじ無理〜〜」という女子の気持ちが、正直理解できないタイプでした。数字で一つの答えを導き出す（絶対正解がある）感じが好き、なんだかスッキリするというか？？数学は2B以降は諦めていましたが、、笑
そんな背景もあり、数学で何かを「導き出す」感覚が好きな私にとってはとても刺さる作品でした。

今回の推しポイントは、数学から教わるライフレッスン、秀才・天才の物の見え方が垣間見える、登場人物の豹変して行く心境描写、の3つ！

数学から教わるライフレッスン

日本のメインポスターにもあるように、「正確よりも大切なことがある。」ということを考えさせられる作品。結果だけでなく過程の大切さ、出題者の意図など、本当に伝えたいことは目に見えないところに何かが絶対に隠されていることを感じさせてくれます。
このライフレッスンをチェ・ミンシクに教えてもらえることが、またこれは深い。深甚。ぜひ見て体感してほしい。

秀才・天才の物の見え方が垣間見える

私の感覚的に、頭のいい人＝クラッシック音楽の魅力を感じる人っていう理論が成り立っていて。作品の繊細さ、複雑さを理解できるから？なのかなと予想しています。数学と音楽の両方に焦点を置くこの作品から、頭のいい人の視点から物事を見れている感覚になって、新しい世界に出会えた感覚になりました。

登場人物の豹変して行く心境描写

個人的に、感情描写に優れた作品だったのかなと感じています。
物語の中で特にハクソンが、、、変わっていくんですよ、、、（いい意味で）
これを見て私は心がきゅーーーってなって、彼の変わっていくところを見ててニヤけます、、、
もちろん主人公ハン・ジウも、クラスメイトのパク・ボラムも変わっていきます！彼らの乗り越えたことやぶつかった障壁への対応と変化にも注目です。

【グロ度、ｵﾛｵﾛ場面の有無】

■グロ度　　　☆☆☆☆☆
なし！物理的にグロい場面ではなく心理的に残酷な場面があるけど、描写自体は長尺ではないため見やすいはず◎
■ｵﾛｵﾛ場面　　なし
私自身が嘔吐恐怖症のため、オロオロがゼロなのは本当にポイントが高い。そして感染系の作品でこれがないのはかなりありがたい。同じく恐怖症で苦しんでいる人がいたらこの評価がためになると嬉しい。