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自分の大切なことを大切にすること『いつかティファニーで朝食を』

こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。

早起きは三文の徳、と言いますが、スッキリ目覚めた朝は一日が充実する気がします。今日は朝活をしたので、朝6時に起きて、ご飯を食べました。一日がとても長くていい感じです。

今日は『いつかティファニーで朝食を』をご紹介いたします。

『いつかティファニーで朝食を』のあらすじ

28歳の東京で暮らす佐藤麻里子は、編集者の創太郎と7年同棲していたが、そのだらしない生活に幻滅。豊かな朝ごはんを楽しむ家庭で育った彼女は、恋人と別れ、自らの朝食を見直し、新たな生活をしようと決意するのだった! 
グッドモーニングカフェ、築地の和食かとう、ル・パン・コティディアン、七里ヶ浜のbills……など、実際の美味しい朝食のお店を巡りながら「朝食女子」たちの姿を描く新感覚ストーリー、いよいよスタート!

『いつかティファニーで朝食を』のおすすめポイント

本作の主人公はアラサーの麻里子。「いつかは結婚」と思っていた相手との価値観の違いから、別れを決意するところから始まります。

本作は、ただ美味しそうな朝食を紹介する漫画ではありません。「自分のために人生を選択する大切さ」を思い出させてくれる本作の、おすすめポイントをご紹介します。

1. 自分の大切にしていることを大切にする

麻里子は朝食を大切にする家庭で育ち、自分も同じように大切にしたいと思っていました。「一緒に朝食を食べる」ことを約束して始めた同棲生活も、いつしか相手の仕事状況に振り回され、ちっとも理想の朝を過ごせていないことに気づきます。

「1人で自由に行けばいいのに約束したからって我慢して…不自由でいることが愛情だって納得してたけど でもそれって違うよね」

麻里子は学生時代の仲良し4人組と、本当は彼と行きたかったカフェで朝食を食べながら相談し、決意します。

「私 自分の気持ちに逆らいたくない 自分勝手かもしれないけど大事にしていることを大事にしたい」

ずっと蔑ろにしていた自分の気持ちを最優先に考えることに決めるのです。決断した後の麻里子の表情は、希望に満ち溢れていてとても素敵なのです。

2. 自分にとっての幸せを見つける

麻里子が主人公ではありますが、麻里子の話を聞いてくれる3人の同級生の話も出てきます。
バーの雇われ店長の典子、専業主婦の栞、独身・ヨガインストラクターの里紗。それぞれライフステージが違い、当然悩みも人それぞれです。

麻里子の決断と大きな変化によって、それぞれが「自分の人生これでいいんだっけ?」と見直すことになります。

現状から少し抜け出し、本当にやってみたいことをやってみたり、大きく考え方を変化させたり、やってみることで改めて自分のいる環境に感謝したり、飛び出すことを決めたりします。

人それぞれ幸せの形は違いますが、昔と今とで比べてみても違うかもしれません。今の自分にとっての大切なことは何か、朝ごはんを食べながら振り返るのも良いかもしれませんね。

3. おいしい朝ごはんが元気を作る

そんな麻里子を含めた4人の背中を押してくれるのが、美味しい朝ごはん。たっぷりと注がれたコーヒー、シャキシャキのサラダ、ふんわりと焼き上げたパン。美味しいものを美味しいと思いながら食べる時間の豊かさを感じます。麻里子たちは時に1人で足を伸ばし、時に友人や家族と朝ごはんを食べに行ったり、家で作ったりします。

現代人は忙しいので、つい朝ごはんを抜いてしまったり、時間がなくて食べる時間がなかったりすることがあると思います。しかし、麻里子たちの思い思いの朝を見ていると、朝こそ自分と向き合う時間、元気が作られる時間であるとも感じます。

ちなみに、本作に掲載されているお店は実在するお店で、麻里子たちが食べる食事を実際に楽しむこともできます。

私は、1巻に出てきた、千駄ヶ谷の「GOOD MORNING CAFE」や由比ヶ浜の「bills」、築地の「和食 かとう」(※こちらの閉店済み)などに行きました。掲載されているどの朝食もとても美味しくておすすめですよ。

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朝一に心の栄養を

1日の始まりの朝は前向きに物事を考えられる時間だと思います。本当はどうなりたいのか、何が理想なのか、惰性になってしまった日常を改めて考えるには良いタイミングなのではないでしょうか。

麻里子が自分のための人生を生きると決めたように、何かを断って、何かを始めるエネルギーをくれる朝ごはん。心もお腹も満たしながら、未来へと向かっていく時間にできたら素敵ですね。

みなさんもぜひ本作を読んで、美味しいご飯を食べて、素敵な1日を過ごしましょう。

ではまた〜



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