いつだって犬猿の仲×片想いは絶好のスパイス『伯爵令嬢は犬猿の仲のエリート騎士と強制的につがいにさせられる』
こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。
最近、web広告ホイホイです。
よくTwitterを見ているとタイムラインに、漫画のコマを使った広告が出てくる方がいらっしゃると思います。
その広告に、まんまと興味を惹かれて買ってしまう現象のことを、わたしは敬意を込めて「web広告ホイホイ」と呼んでいます。
一時期、web広告の作品選定に携わっていたことがあったので、大量の漫画の中からヒット作を見つけ出すことは大変だということをよく知っています。
だからこそ、ヒットを出し続けている職人さま、大大大尊敬です!
今回は、私の趣味・趣向に合致し、コミカライズだけにとどまらず、原作のノベルスも購入して一気に読み切ってしまった作品『伯爵令嬢は犬猿の仲のエリート騎士と強制的につがいにさせられる』をご紹介します。
【ご注意】こちらの作品は、この作品は、TL(ティーンズラブ)※の作品です。際どい描写・表現などが苦手な方はおすすめしません。
※TL(ティーンズラブ)とは…女性向け漫画のなかでも、セクシャルな表現に特化したジャンルのこと
▼コミカライズ(電子書籍のみ)
▼ノベルス
『伯爵令嬢は犬猿の仲のエリート騎士と強制的につがいにさせられる』のあらすじ
君主制国家・スキニア帝国の侵略を受け、その支配下に置かれたアリータ公国。亡国の貴族の子女たちに課せられた帝国からの教育システムは「18歳の春に、国が決めた相手とつがいになり、子をもうけること」。伯爵令嬢ティアナは、昔から顔を合わせると喧嘩ばかりのエリート騎士・アデルとつがいになることに。お互い口喧嘩を応酬しながら、ロマンチックとは到底無縁な初夜が始まる。一夜限りだと思っていたのに、アデルは義務だからとティアナを何度も呼び出して―――!? 「ムーンライトノベルズ」の大人気作品をコミカライズ! 嘘と真実(ほんとう)の想いが交錯する、ロマンチックラブファンタジー開幕!
『伯爵令嬢は犬猿の仲のエリート騎士と強制的につがいにさせられる』のおすすめポイント
本作、とにかくストーリーがとてもよかった。
主人公・ティアナの心理描写が細やかで、「わかる、、これ切ない」と、私が忘れかけていた少女心が疼きました。
よかったポイントは3つ。
①犬猿の仲!ケンカップルが良い
主人公・ティアナとつがいになるのは、アデル。幼い頃から知った仲で、犬猿の仲と言われるほど、外から見ると仲が悪く見える。
ケンカップルとは、「いつもケンカばかりしているカップルのこと」を指すのですが、いわゆる、夫婦漫才のようになっている状態です。
本作の2人はカップルではないのですが、喧嘩せずにはいられないほど、お互いを強く意識しているという点で「ケンカップル」と言っても良いと思っています。
まあ、表紙を見ていただければわかる通り、喧嘩しているようには思えないですよね。
つまり、そういうことです。
②片想いの切なさが良い!
全ての女子が好きだと思うんですが、「片想い」って一番楽しいんですよ。
「私の気持ち、伝わらないだろう」「本当はわかって欲しいけど」「私のこと、好きになってくれないかな」なんて、ぐるぐる考えることが楽しいのです。
楽しいのですが、ぐるぐる考えたことが相手には少しも伝わっていない切なさも、当然ある。
本作は、その塩梅がとても良いのです。
ティアナの心の中と決意を表すページで、好きな表現があるのでご紹介します。
「私はずっと好きだった人との初めての夜を迎えて この恋を 永遠に封印しようと決めた」
「この恋を永遠に封印しようと決めた」、この表現、片想いの切なさがよく出ているセリフだと思いませんか?
「この決意の裏側には一体何が!?」となってしまったらもうこの作品の虜です。そして私は原作ノベルスへ手を伸ばすことに。。
③より詳細な描写はノベルスへ!
コミカライズは絵がとても綺麗なのですが、次の話が出るまで待てなかった私は、原作ノベルスに手を伸ばしました。
コミカライズで描ききれなかった心のうちがしっかり描写されていて、とっても満足です。
基本的には主人公・ティアナ視点で物語は進みますが、ノベルスではアデル視点でも物語が描かれるので、アデルの態度の裏側を垣間見れるのがとてもよかったです。
クールな顔の下の情熱が知りたい方、コミカライズが待てない方、ぜひノベルスをおすすめします。
幸せ補償の片想いだけど切なさは味わいたい
理不尽な国の取り決めによって、強制的に番(つがい)にさせられるという設定がすでにロマンスの予感しかしない本作。
片想いの切なさやすれ違いの苦しみと同時に、片想いの楽しさも同時に描かるので、感情が揺さぶられるお話が読みたい方はぜひぜひおすすめです。
ハーレクイン同様、TL作品もハッピーエンドがお約束されています。
絶対に幸せになるとわかっていながら切なさも感じたい方、ぜひ読んでみてください。
▼コミカライズ(電子書籍のみ)
▼ノベルス
ではまた〜