抜釘手術の日程が決まる

ついに、という表現がここまで使いたくなる日はそうそうない。
ボルダリングで落下してから1年と4か月。ようやく折れた私の骨を支えてくれた、ボルトを抜く日が決まった。

どうしてボルトを抜くのか。入れたままのケースもあるらしいのだけれど、理由は2つ。

1つは今膝に感じている違和感、ごりごり音がする、黙っていても痛みがある、すぐに痛む部分なある、そんな症状が緩和されることを期待して。金属という異物が出っ張るように入っているから、やはり自分でも分かってしまうのだ。
特に膝を曲げ伸ばししているだけで、半径1m以内の人には聞こえるじょりじょりという音がなくなることを期待している。…結構、曲げ伸ばしを繰り返すと痛くて、つらい。

2つ目は、今後のため。きっと早くて十数年後、私はまた膝の手術をする。今度は変形膝関節症で、人工膝関節になる。これはもうほぼ100%決まってしまっていて、脛骨のてっぺんを折ってしまった人はもう、ぼろぼろな関節が早めに駄目になるから避けられないという。その時にボルトが邪魔になってしまうから、抜いてしまった方がいい。

そして何故今かというと、骨折から1年~1年半の間に抜かないと、今度は抜けなくなってしまうからだ。今でもまあまあ抜去困難のリスクが、つまりはボルトを抜こうとしたら途中で折れてしまったというリスクが、あるという。骨の強さというか、そこまでの生体親和性の高い材料を人間が見つけられた凄さというか。
今私は手術してから1年4か月が経過している。もうギリギリだ。

手術日は7月6日。予後が良ければ2日後には退院になるという。やっぱり術後は痛みとか、腫れとか、それなりに辛いのはあるらしく、不安はある。またどれだけ痛いのかなとか、歩けなくなるのは辛いなとか、そのストレスでまた、適応障害が悪化しないかなとか。

とはいえ新型コロナの影響で一度は未定になってしまった手術日が、こうして無事決まったことに安堵している。

手術日まで2週間。今は入院準備をして、出来る限り筋力体力をつけ、少しでもベターな状態でその日を迎えることに専念したい。
(ちなみに、ベストな状態、と言ってしまうと合格点では満足できず、想定できる満点の状態で手術を迎えなければ、と自分を追い込み過ぎてしまうので、ベターという言葉を選んだ)

入院準備で欠かせないのが靴。これは前回購入したものだ。

「必ず踵があるもの」という指定があるため普通の靴も良いかと思うけれど、足の手術をする場合は、絶対にこの介護シューズがいい。理由は単純。

足が浮腫んだり腫れたりでゆとりがある靴しか履けない
屈んで履くことが難しい際に補助者が履かせやすい靴が良い

膝の手術で足まで腫れるの?と思われるかもしれないが、実際かなり腫れる。膝から下が循環がうまく行かなくなってしまうからだ。
転倒防止のために怪我していない足にあわせたサイズで買うのが良いが、幅やマジックテープでの調節可能性を考えると、ゆとりのあるデザインが良い。

少しずつこうやって、入院・手術の準備も記事にできたらと思う。理想は全く同じ怪我をした人に、Todoリストとしてnoteをそっくりそのまま渡せるレベル。

まずはようやく迎える手術日にむけて、準備を進めたい。

2020/11/22 追記
ブログを作りました。新規記事はこちらがメインです



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ゆき
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