かえで

甘いものと音楽、あとはお布団があればしあわせ。

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  • スキ活マガジン

    • 72本

    パートナーのことが大好きな人同士のコミュニティ「スキ活」サロンのメンバーによるnoteマガジンです!

  • 5歳サロンについて

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    ツイッタラー5歳さんの主宰する、 「5歳サロン」に参加した初代メンバーが 5歳さんへの愛を綴るマガジンです。

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最後に、一番きれいな私を見て後悔したらいい

仕事終わり、24時をまわって帰路につく。 クタクタで足も痛いし、ただただ疲れてるし、今すぐメイクを落としてベッドに入りたい。それに洗濯機だって回さないと、明日履く靴下がない。なんでこんなギリギリの生活をしてるんだろう。 寄り道なんかせずに家に帰りたいけど、肌がボロボロだ。 (ダメだ。このままじゃ明日を迎えられない……) そう思い、近所の24時間営業のドラッグストアに入る。 ズラッと並んだフェイスマスクを前に立ち尽くす。 保湿に一番効果があるやつはどれだ? いや、ニキ

    • 気づかないフリ

      「好きだよ」と言う私に、少しだけ口角をあげて「ありがとう」と言う。 腕枕をしてくれてる腕に少しだけ力が入って私を抱き寄せてくれるが、これはあれだ。社交辞令みたいなものなのだ。 土曜日の明け方、太陽が昇り始めたおかげで、きれいな横顔につい目を奪われる。私よりも長いまつ毛をうらやましく思ったのは、今日で何度目だろうか。私は何回この部屋にきて、何回「好きだよ」と言ったのだろうか。 思い返せば最初にこの人のまつ毛をうらやましいと思ったのは、明け方のベッドの上でも、腕枕をされなが

      • 雨が降っていてよかった

        「あの子より、私のほうが絶対あなたを幸せにするよ」 「うん。俺もそう思う。だけど、ごめんね」 最後の会話をしながら、令和の時代に浮気現場に遭遇することなんてあるんだな、と呑気に考えている私がいた。この時点で彼への気持ちはとっくに冷めきっていたけど、彼の心の中に少しでも爪痕を残したいと思ったのだ。 誠実に愚直に、仕事もプライベートもうまいこと両立しながら生きているのに、まるで正反対のあざとさにまみれた女の子に勝てないなんて。 「彼が会ってくれるなら、私はどんな関係でも会

        • ほんとは君と眠りたかった

          家からタクシーで1380円。 寂しさを埋めるための価格と考えると、安くも思える。 だって彼はいつだって、私を褒めてくれるのだ。 「メイクいい感じだね」 「その色のカラコンもかわいい」 「オレンジのリップも似合うよ」 「今日のワンピースもかわいいなぁ」 「ネックレスどこの?めっちゃいけてる」 「下着、今まで一番好きかも」 と、私の心をちょうど良い力加減で掴んでくる。 外を歩くときは必ず車道側にいてくれて、エスカレーターを降りるときは前に、登るときは後ろにいてくれる。眠る

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          マッチングアプリの初手メッセージ、センス必要だよねって話

          こんにちは。かえでです。 唐突なんですが、みなさんはマッチングアプリってやったことあります? 私は彼氏ができる前にいくつか登録していて、たぶんけっこうな人数に会ってきています。 本当にいろんな人がいて面白いなと思ったし、仕事につながる出会いもあったし、新しいインプットもあって楽しかったです。 それで昨日、友人とご飯を食べていたら、 「HOPってマッチングアプリ知ってます?」 って聞かれて。詳細を聞いてみました。 どうやらLINEの友達の友達が表示されるマッチングア

          マッチングアプリの初手メッセージ、センス必要だよねって話

          クリエイティブスクール「NOVUS」が始めた2つの試み

          こんばんは。NOVUSでコミュニティマネージャーをしている かえで です。 いきなりの暑さに驚きが隠せないのと、最近引っ越したお家の網戸が壊れていることに気づかず窓を開けていたら虫が入ってパニックな水曜でした。みなさま体調など崩しておりませんでしょうか? *** いきなり本題ですが、NOVUSはこのたび、新しい試みを2つスタートさせました!パチパチッ ▼「NOVUS」って何?『「NOVUS」CREATIVE SCHOOL ~ 企画・デザイン・アイデアの学校』は日本の教

          クリエイティブスクール「NOVUS」が始めた2つの試み

          銭湯と私の話

          小さな小さな街で育った。 保育所から中学を卒業するまで、同級生は14人しかいなかった。 外を出歩いても、知らない人なんてほとんどいない。出会うのは、幼いころから顔なじみの人たちばかりだ。まあ、そもそも出歩いている人がほぼいないんだけども。 言ってしまえば“ど田舎”である。 見渡す限り深い緑が続く山々に、地平線がはっきりとわかるほど広大な海。丘に立ち並ぶ風車、幼なじみの家はメロンやトマトが育つ畑に囲まれている。 (幼なじみの家の倉庫。出荷前のメロンたち) こんな街に

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          「寝るだけで体のゆがみが整うまくら」があると聞いたんだが_モニター

          こんにちは。ライターのかえでです。 みなさんはどんな枕を使ってますか? オーダーメイドの自分だけの枕ですか? はたまた田舎の実家から持ってきた使い慣れた枕ですか? ていうか、枕にどんな効果があるか知っていて、またその効果がしっかりと効いてるな〜と実感したことはありますか? 私はなかったです。違いなんてわからんと思ってた。 ただ、枕が原因かは分かりませんが、睡眠にいくつかの悩みを抱えていた事実もあります。 ① 寝つきが悪い ② 寝起きも悪い ③ 肩こりで肩や首が痛くて

          「寝るだけで体のゆがみが整うまくら」があると聞いたんだが_モニター

          ポートフォリオ(仕事のご依頼前にぜひご覧ください)

          お気軽にご相談いただけますと幸いです! ▼お仕事依頼はこちらまでTwitter(DM):https://twitter.com/ykaede_ メール:ykaede23@gmail.com <プロフィール>かえで 1994年、北海道生まれ。大学卒業後、新卒で不動産会社に営業として入社。同時にライター/編集者として活動を始める。その後、クラウドファンディングのCAMPFIREへ転職し、コミュニティ事業部でコミュニティマネージャー/マーケ/採用などとにかくいろんなことをする

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          その正義、自分だけのものじゃないですか?

          ひさしぶりに怒りに近いモヤモヤを感じている。 あまり感情の起伏がないので、怒ったり感情が昂ったりすることが少ないんだけど。 正義を押しつけられたことってないですか? それも、誰のためでもないその人(やその周りの数人)だけの正義を。 そもそも正義って「何かを良い方向に導くためのもの」ではないでしょうか(個人の見解なので異論は認めます)。 極論、ハラスメントに繋がることもあるなと私は感じています。 というか、実際にそういう被害にあったことがあるので、なおさらそう感じま

          その正義、自分だけのものじゃないですか?

          【キュン死注意! 甘さ120%】 #スキ活サロン で聞いてみた! パートナーの好きな仕草やキュンとする瞬間

          こんばんは! ライターのかえでです。 みなさんは異性のどんな仕草や行動にときめきますか? 頭を撫でてくれる、運転中の横顔、ネクタイを緩める仕草、寝ぼけた声、笑うとなくなる目……それはそれはたくさんあるはず。 ちなみにわたしは、「彼の腕枕で寝ているとき、体勢を変えようとして動いた瞬間に抱き寄せられる」のが好きです。 いきなりものすごい解像度高めのシチュエーションを暴露してやばい記事かもしれないと感じたみなさん、安心してください。 今日は『スキ活サロン』に所属していて、

          【キュン死注意! 甘さ120%】 #スキ活サロン で聞いてみた! パートナーの好きな仕草やキュンとする瞬間

          妄想ツイッタラーふたりが考える理想の菅田将暉14選

          イケメンとの妄想しない女子なんているのか。 「塩顔イケメン」が流行の世の中ですが、そのなかでも王道イケメンポジションで活躍している俳優といえば菅田将暉さんではないでしょうか? 今回は、毎日Twitterで妄想垂れ流している私とゆめちゃのふたりが「理想の菅田将暉」を14パターン考えてみました。 あんな菅田将暉やこんな菅田将暉……考えるだけでよだれが止まらないです。絶対に全女子が好きでしょ。さっそく紹介していきます。 【注意事項】 ①かえでとゆめちゃ、ふたりの妄想を交互に紹

          妄想ツイッタラーふたりが考える理想の菅田将暉14選

          春と夏のすきま、帰り道だけつないだ手

          忘れられないデートがある。 デートって言っていいのかわからないけど、ただのお散歩にしては楽しすぎたから。 AM24:00渋谷から目黒川まで歩く。大通りから一本入るだけで人はほとんどいなくて、車も通らない。 途切れ途切れのふたりの会話の間には、流れる川の音だけが聞こえる心地のいい時間だった。 「今日あったかいよね。お散歩日和だ」 「ねー。目のまえに梅雨があって、その先の夏が見える」 「わかる。そういえばかえで、仕事、大変そうだね」 「うん。ちょっとだけね」 「「

          春と夏のすきま、帰り道だけつないだ手

          約束に振りまわされる春

          「来年も一緒に桜見ようよ。」 「今度はさぁ、中目黒じゃなくて九段下とか行きたい。」 「あ! 上野公園でレジャーシート広げて、お弁当食べるやつやりたい!」 彼は去年、当たり前のように、今年の約束をした。 しかも、どこに行きたいとか、何をしたいとか、一年後の話をすでに決まったことみたいに話すから、つい面白くて笑って耳を傾けて聞いてしまう。 でも、思い出してみれば、『できない約束』をよく口にする人だったな。 早起きを約束したディズニーランドデートに遅刻してきたり、 お

          約束に振りまわされる春

          色のなくなった洗濯物

          いつもの部屋に取り残されたあなたの洗濯物だけがモノクロに見える。 あの日のデートで着ていたTシャツ。 一緒に選んで買った靴下。 部屋着で借りたブカブカのパーカー。 「ダサいね」って笑った変な柄のパンツ。 思い出も、においも、体温だってまだ残っている気がする。 いつも裏返しのまま服を洗濯に出すからって、わざわざひっくりかえすこともない。 とりあえず入れておくクセがあるからって、ポケットをいちいち確認することもなくなった。 「めんどくさいなぁ。洗濯機に入れるのはい

          色のなくなった洗濯物