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湖北桜紀行 その2 長浜編

高月町を電車で後にし、長浜中心部へ向かう。こないだの記事でもご紹介した「茶しん」の名物今川焼き「暫く」を食べるためだ。そして、ちょっと暇を持て余して寄った豊公園(ほうこうえん)の桜も見てきた。

Let's Go茶しん!

長浜駅で降りて、まずは目的の「茶しん」さんへ。「暫く」については以前紹介した記事があるので、ご参照頂きたい。

店に着くと、「暫く1つ」と注文。ただ、味が2種類あるのを知らなくて、「白あんとあずきどっちにしますか?」というのを一発で聞き取れなかった。繊細さ故に、手間を与えた申し訳なさと、2度目の声のトーンが怖くて、少し凹んでしまった😞
それでも、目当ての「暫く」は無事ゲット。

↑暫く
一口頬張ると、もっちりした小麦の生地で中のあんこの色が透けるほど薄め。中身の粒あんはぎっしり詰まっていて、粒あんも良い甘さで「こんな美味いもんを知らなかったなんて…」と思えたほど。個人的に店員さんの雰囲気はちょっと苦手意識はあるが、味は絶品。今度は白あんも頂いてみたい。

あの人も愛したかもしれない桜を見に。

暫くを平らげると、時間はまだ3時台。「こんな明るいうちに帰ってもなぁ」と思い立って、駅から近い豊公園の桜を見に行くことにした。

↑豊公園の桜と天守閣“風”長浜城歴史博物館
天守閣に見える建物、実は博物館。後の豊臣秀吉となる羽柴秀吉が築いた長浜城を模したもの。かつての城下に広がる秀吉が愛したであろう桜が一面に広がる。

琵琶湖岸にも桜並木が広がり、春の陽気に誘われた沢山の老若男女が各々思い思いに花見を楽しんでいた。僕は琵琶湖の波の音を聴き、桜を愛でる。さっき凹んでいたのがウソのように元気になった。

もうすぐアノ祭り

毎年4月になると、長浜市の旧長浜市域を中心に「長浜曳山祭り」が開かれる。2020年は中止になったものの、今年は感染対策を講じて開催する。この曳山祭りうちのクライマックスと言えるのが「曳山巡行」例年長浜の街中を町ごとの山車が巡り、数ヶ所で小学生以下の子どもたちによる「子ども歌舞伎」が催される。しかし、今年は「密」を避けるため、「子ども歌舞伎」を行う一方で、巡行は取りやめて、祭り最終日はインターネットの配信や長浜駅前の大型ビジョンで生中継を実施する。テレビでの密着を見ていると町を上げて、この祭りに向けて準備しているのが見受けられ、主役である子どもたちも本番に向けて、厳しい稽古に時間を費やす。
それほど、長浜市のうち、旧長浜市域では「曳山祭り」に賭ける盛り上がりが凄い。春先になると駅前の「えきまちテラス」や「モンデクール」という商業施設ではお囃子のBGMが鳴り、駅のテラス部分では曳山の提灯などで飾り付けられる。さらに、数年前にはユネスコから世界無形文化遺産に登録されたこともあって、“長浜が世界に誇る”存在にまでになっている。僕は合併後に長浜市民になった人間ではあるが、テレビでこれが紹介される度に嬉しくなる。それぐらい僕にとっても誇れる祭りなのだ。今年は規模縮小ではあるが、ライブ配信があるとのことで少し覗いてみようかと思う。

「暫く」目当てとはいえ、綺麗な桜を愛でれて、曳山祭りの盛り上がりを肌で感じられた「桜紀行」2ヶ所目。高月もいいけど、高校時代に自転車で駆け回った長浜もやっぱりええもんです。
ちなみに「桜紀行」で見つけた美味しいうどんがあるのだが、それはまた次回以降。

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Yuki(ゆうき)
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