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「ええ声ぇ〜」になって

いきなり手前味噌で恐縮だが、僕は自他ともに認める「ええ声」の持ち主。比較的いろんなところで「ええ声してますね」と言われることが多い。大学時代はラジオやって、駅員のバイトで放送も任されていた分、そういう反響はたくさん聞いた。さらには、お客さんのモチベーションを上げたり、僕の声を気に入ったお客さんが僕が主役の短歌を作ってくれるなどしていた。しかし、昔は今ほどええ声でないどころか、ボソボソしていて悪い声とイジられていた。

ディーゼルみたいな声

弓道部で同期からイジられたときに出たこのセリフ。確かにこの頃は彼女持ちの人にジェラシーを静かに向けるほど、自分に自信が無かったし、声変わりした結果、低音ボイスになったことでこんな風に言われることは多かった。このイジってきた人は今まで出会ってきた中で一番良く思わない人から言われたのだが、声について特にコンプレックスがあったわけではない。ただ、ある人は真逆のことを僕に言った。

初めて褒められた

2年生の保健体育の授業で先生から「ここちょっと読んで」と言われて読み切ると、その先生は

ゆうき、お前ええ声してるな

イジられたときとは、真逆の褒め言葉にこの瞬間はびっくりした。音読しているときは比較的好きで、間を意識していたりもしたが、まさか声を褒められるとは思いもよらなかった。

ブラッシュアップ

大学に進学してからも、軽音部の先輩や同期から「まぁ」という癖や喋りでイジってくることはまだあった。ただ、僕は声を使う機会が多くなると、その声をブラッシュアップする努力をするようになる。
テレビやラジオでは、ニュースを中心に、伝わるトーンや喋りを耳で聞いて、駅員のバイトやラジオでフィードバックさせるために努力した。

さらにこの本を買って、プロがどんなことを考えて伝え、しゃべっているのかという舞台裏を知って、よりその喋りに磨きをかけていった。

さらには、「外郎売り」を耳で聴いたり、腹式呼吸を意識して、練習し滑らかに力まず喋れるようにしていった。

その結果、今ではいろんな人に声で良い印象を与えることとなった。勉強やスポーツですらマトモな努力ができていなかった僕が初めて良い努力をできた初めての事例であって、努力することの本質も見えたような気がした。

文章だけで自分の声をフィーチャーするのは非常に分かりづらいことは承知ですが、声一つ取っても、相手に対する印象は変わってくるもんだと思います。僕自身もイジられるような自信ない声から褒められる声へとバージョンアップしたようにたとえどんな声でも発声や呼吸などでブラッシュアップできる余地はあります。また、伝え方、言葉選びなどでも大きく印象を左右したりもします。見た目も大事ですが、僕にとっては「声」と「喋り」は侮れないぐらい大事なことだと思います。

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Yuki(ゆうき)
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