列車旅食い倒れ、飲み倒れ記 その2
列車旅3日目でも北陸などで美味しいものをたくさん食い倒れ、飲み倒れた。
駅弁「ますのすし」
富山のグルメというと、富山湾で採れた新鮮な魚介や「富山ブラックラーメン」などが有名どころ。そして、駅弁で言うとこの「ますのすし」が代表的で代名詞だ。そんなわけで、その名店で富山駅にある『源』という店で買って、「あいの風とやま鉄道」に乗る直前にランチで食べてみた。
何種類かある中で「小箱」を選択。今後もいろいろ食い倒れたかったから。
押し寿司の木の板や笹を取り出してごちゃごちゃなってしまって中身は撮れてないが、「ます」が新鮮な輝きを放っていたのを目にした。
そして一口。脂が乗った「ます」に酢飯のちょうどいい甘酸っぱさ。「これがホンマもんの“きときと”や!!」と叫んでしまいそうなおいしさだった。
ビーバー(昆布風味)
金沢から先の「サンダーバード」の道中では北陸のソウルおかき『ビーバー』をおやつに食す。
1970年大阪万博カナダ館で展示されたビーバーの人形の歯に似ている形状から名付けられ、長年北陸地方で愛されている。
味はプレーンである「昆布風味」を筆頭に、「カレー味」「のどぐろ味」、石川出身の大相撲力士「炎鵬」とコラボした「ちゃんこ味」などがある。この他「白えび味」は北陸のみならずネットで話題になったからご存知の方が多いだろう。これは富山出身でNBA『ウィザーズ』の八村塁選手が入団直後にチームメイトにこれをお裾分けしたところ、その1人が
塁はチームにきて2週間で俺たちを夢中にした!!
と喜びを爆発。そのシーンが撮られた動画がSNSで拡散されたことで北陸では「白えび味」の「ビーバー」が一時品薄になってしまったほど。北陸のみならず、海を渡って人気を呼んで北陸が世界に誇るバスケ選手のパワーやコミュニケーションの原動力となっているお菓子なのだ。
以前「白えび味」をコンビニの「北陸フェア」で見かけて買ったことがあるが、軽い食感とエビの風味が競合スナックに近しく非常に美味しかった。そして、今回の昆布味も昆布のおだしのような香りが良いし、軽いサクサク感は「やめられない止まらない」がフィットする。北陸で愛され、郷土のスポーツスターにも愛されるこのお菓子を北陸に来て食べない理由はない。
越前茶
福井でぶらつき、撮り鉄し、コンビニで少し飲み物を調達すると、このお茶が目について買ってみることにした。
ちょっとブレているのはご容赦頂きたいが、このどこかで見たようなパッケージがお分かり頂けるだろう。文字を見ると「大豆が入ったほうじ茶」とのこと。
飲んでみるとちょっとびっくり。きな粉のような大豆の香ばしい香りがほうじ茶と非常にマッチしている。きな粉餅やきな粉揚げパンがけっこう大好きで無糖のお茶も大好きな僕にはこれほどハマる味はない。福井にこんな美味しいお茶があるなんて…!!
「B★LOVANGA」のパン3種
京都へ戻る途中の米原駅。乗りたい特急を待つついでに駅の東口をぶらついてると、米原市役所の1階に「B★LOVANGA」というパン屋さんを見つけた。
店の外観は映せてないが、郵便ポストのコスプレをした信楽焼(?)たぬきにびわ湖放送マスコット『知ったかぶりかいつぶり』の大群がお出迎えしていた。
中に入ると今流行りの「マリトッツォ」を始め、多彩なパンの他ケーキ等スイーツも豊富にラインナップ。今回の旅ではパン類をほぼ食べてなかったのでここでパンを買っていこうと決めた。迷いに迷った結果3種類のパンを買い、特急「ひだ36号」に乗り込む。
まず頂くのは三成トマトを使ったフォカッチャ。CMで「フォカッチャ、チャチャチャ♪」なんてのを聴いたことがあるぐらいで食べるの初めてだったが、フランスパンのような歯応えある食感だ。
お次はごぼうサラダのパン。シャキシャキのごぼうがいい食感だ。
そして、湖北のソウルミルク「伊吹牛乳」を練り込んだパン。もちもちしていてミルクの風味や甘味も豊か。故郷のこんな美味しいパンを食べて、良い締めになった、
駅弁、粉もん、スイーツ、ラーメン、パン、おかきなどと多種多彩な食べもんや牛乳系、お茶などの飲みもんをたらふく食べて飲んだ今回の旅。知らないもの、お初なものまで良い衝撃の連続。いずれも誰と言葉を交わすことなく、リアル「孤独のグルメ」でこういう状況が一番幸せで良いものを食べるのには良いんやなと思った。どれもこれもおいしゅうございました。
ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。